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検証① 寿司ダイエット



まず寿司ダイエットは、私自身がおすすめしているダイエット方法なんです。

以前、テレビの検証番組で芸人のチャンカワイさんが、1日3食お寿司を食べるというダイエットをされていましたけれど、そのときも見事に痩せたんですよ。1回の食事でお寿司を30貫も食べたのに。

――寿司ってご飯をたくさん食べるので、ダイエットには不向きなんじゃないかと思うのですが……。
 
生魚にはDHAやEPAといった良質な油が含まれていて、炎症を抑えたり、代謝を整えたり、腸内環境も整えてくれる作用があります。これらはすべてダイエットに必要な栄養素なんです。

しかし、食生活の中で生魚を食べようと思っても、なかなか十分な量を摂取することは難しいんですよね。魚をたくさん食べるには、寿司はまさにもってこいなんです。



――なるほど。だから寿司で痩せたという人がいるんですね。とはいえ、糖質を考えるとシャリは少なめにすべき?
 
糖質制限ブームで米が悪者のように感じてしまいますが、寿司を食べるときは気にする必要はありません。もちろんシャリ自体には糖分も糖質もありますが、魚のたんぱく質と脂質のおかげで、血糖値はそんなにあがらないんです。

シャリに含まれている酢も糖の吸収を緩やかにしますし、発酵調味料なので腸内環境も整えてくれます。寿司は完全栄養食だと思いますね。
 
――おすすめのネタはありますか?
 
あえていうなら旬のネタ。旬の魚介類には旨味成分でもあるアミノ酸やDHA・EPAがふんだんに含まれているので、“本日のおすすめ”と書いてあるものを選んでおけば間違いありません。あとは、自分がそのときにいちばん食べたいものを選んでください。
 
たとえば、いつもは頼まないのに「今日はホタテが食べたい気分だな」「今日はトロじゃなくて赤身だな」など思うことがあると思います。

食べたいと感じるということは自分の体が必要としている食材だから。こんなふうに自分が今、何を欲しているのかを感じ取ることがすごく大切なんです。

検証② カレーダイエット



――カレーダイエットというのはどうでしょう?

以前、朝カレーダイエットというキーワードが話題になりましたね。野球のイチロー選手が実践したのをきっかけに、菅 義偉元総理も代議士時代に取り入れて痩せたといいます。

ーーこれは何故痩せたんですか?
 
前提として朝食にカレーとライスを食べるには胃腸を整えておく必要がありますよね。前の晩にお腹いっぱい食べてしまったら、大抵の人は、朝食からカレーライスは入らない。食べたいとは思わないですよ。

つまり「朝カレー」自体に意味があるというよりも、朝カレーを食べるために夜のメニューを軽くするので、自然と痩せる流れが作れるということです。

――ってことは、カレー自体にダイエット効果はないんですか?
 
もちろん、カレーにはさまざまなスパイスが入っているので、新陳代謝や自律神経を整えてくれるメリットがあります。ターメリックは漢方のウコンですから、肝臓の働きも調整してくれます。
 
実は肝臓は、臓器のなかでいちばん消費カロリーが高いんです。肝臓の代謝が良いと痩せやすい体質になるので、そういう意味では効果を得られた人が多いのかもしれません。

ただしカレーのルーには、脂質や塩分が多く含まれているので、摂りすぎには注意が必要ですね。



――カレーも結構ご飯を食べますけれど、これは大丈夫なんですか?
 
朝に食べるというのがポイント。一日の始まりに米を食べるのはダイエットにいいんです。朝はパン食の方が多いですが、お米に比べて水分量が少なく、腹持ちも良くありません。

油や塩分、砂糖が練り込まれているものが多いので、それを消化するのに多くのエネルギーも消費します。

その点、お米は腸内環境を整え、体を温める作用もあるので代謝アップに貢献してくれるんですよ。


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