▶︎すべての画像を見る 行楽の秋、到来。空前のアウトドアブームでBBQを楽しむ人も多いと思うが、何が大変かというと、それはいつの時代も“火おこし”だろう。
みんなの空腹度に反比例して膨らむプレッシャー、そんな焦りとは裏腹にびくともしない炭。ああ、もっと簡単に素早く火がおこせたら……。
という願いを叶えてくれる魔法の道具が、このたび発売される。
「クイック BBQ」9900円(アイアンフィールドギア 0877-98-7797)
それがこの「クイック BBQ」。まるでへアイロンのような見た目だが、この電動火起こし機を使えば、ガスも火も使うことなく、炭がみるみるうちに燃えるというのだ!
なぜ素早く炭火を起こせるのか、理由を説明しよう。
まず、炭の燃焼の定義はこうだ。
「炭素(C2)が酸素(O2)と化合し二酸化炭素(CO2)を生成する反応」。
化学の授業のようで恐縮だが、ここで大事なポイントは、炭の燃焼のためには熱に加えて「酸素」が必要だということ。
バーナーだと炎を出して熱を送ることはできるが、合わせて酸素を送らないと炭に火は着かない。一生懸命うちわで仰いだり、送風機で風を送ったりする光景は“アウトドアあるある”だ。
この「クイック BBQ」は約600℃の“熱風”で、高温の熱と同時に大量の酸素も送ることができるため、よりスピーディに火をおこせるというワケ。
うちわ担当も不要。着火剤やガス缶も買わずに済むので、ゴミの削減効果も期待できる。薪の着火もできるが、高純度の木炭でこそ、よりその真価を発揮してくれるらしい。
使い方もとてもシンプルである。
①BBQグリルに木炭を適量載せる 風が通るほどの隙間を作るのがコツ。
②電源ケーブルをコンセントに挿す 家庭用のコンセントや、最大出力1500W以上のポータブル電源に接続して使用できる。
③600℃の高温設定の「スイッチII」を押し、熱風ノズルを木炭に当てて点火 はじめは木炭にぴったり当てること。数分待つと炭の一部が赤くなってくる。
④60℃の「温風スイッチⅠ」に切り替えて、全体に火を広げる 着火した木炭に温風を送り込むことで燃焼が進む。
長さは約47cm 、 幅約6.5cm、重さは約650gとコンパクト、パワーのオンオフや切り替えもボタンひとつでできるので、アウトドア初心者や女性でも気軽に使用できる。
取り扱っているのは、アウトドアブランド「THE IRON FIELD GEAR (ジ アイアン フィールド ギア)」を展開する香川県の鉄工所で、この会社が中国メーカーから「クイック BBQ」を輸入するプロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングを経て、一般発売にこぎつけた。
「こういうのを待ってました!」「新しいアプローチの火おこしが楽しみです!」など、さっそく熟練キャンパーたちから600℃級の熱視線が寄せられている。
アウトドア上級者も、これから始めたい人も、秘密道具としてこれを持っておけば、みんなのヒーローになれるに違いない。