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2022.10.29

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時代に合ったいいものを発信して26年。ボンジュールレコードは「変わることにビビらない」

訪れたのは渡辺真史●1971年、東京都生まれ。ベドウィン & ザ ハートブレイカーズのディレクター。ローカルとインターナショナル、2つの視点で東京をクルージング。

訪れたのは渡辺真史●1971年、東京都生まれ。ベドウィン & ザ ハートブレイカーズのディレクター。ローカルとインターナショナル、2つの視点で東京をクルージング。

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白塗りの壁が特徴的な「ボンジュールレコード」。以前紹介した「末ぜん」から目と鼻の先だ。

バイイング&ディレクションを担う上村真俊さんを訪ねた。

渡辺 久しぶりだね。元気?

上村 おかげさまで!

渡辺 もうここで何年経つんだっけ?

上村 大学生のときにオープニングスタッフとしてバイトで入って、もう26年が経ちますね。

渡辺 完全に生き字引だ。働くことになったきっかけは?

上村 ボンジュールレコードのオープン前、空きスペースだったここで、アーティスト、フランク・コジックのエキシビションをやっていて。もともと音楽やアートが好きで、たまたま立ち寄ったときに、バイト募集の張り紙を見つけたのが始まり。しかも聴いていたDJケブ・ダージの曲がかかっていて、これはただ事じゃないぞ、って。

渡辺 で、大学卒業後もずっといると。

上村 はい。なんやかんやで(笑)。



渡辺 この店の変わらない雰囲気は、マサくん(上村真俊)がつくり上げてるってことだね。

上村 どうなんでしょう。でも、やっていることは意外と変化しているんです。今でこそリチャードソンなどのアパレルや雑誌、テープが多く並んでいますが、オープン当初はレコードがメイン。

2000年代にはCDが増えましたし、音楽のトレンドもこの26年間で激動している。その中でウチは、あえて波に逆らわず、時代に合った素直にいいと思えるものを発信してきました。変わることにビビらないというか。だからこそ長く続いているのかも。

渡辺 なるほどね。アンテナを張り巡らせてトレンドにアジャストしつつ、スタンスは曲げない。昨今では、ライフスタイルが特に重視されているけど、ここは随分前からそれを形にしていて、無意識のうちに提案していたんだと思う。個人的には昼間の優しい光の入り方が好きで、どこの国ともいえない不思議な感覚に浸れるんだよね。

上村 ありがとうございます。

渡辺 相変わらず服も音楽もセレクトが良くて、つい長居しちゃう。ローカルなレーベルも揃っていて、しっかりコア。そして気張らずゆっくりできる感じが、僕にとって“代官山”なんだ。

上村 常に気にかけているのは、ポップなものは単なるポップに見せず、逆に難しいものは難しく説明しないということ。それぞれの良さを、しっかりと伝えていきたいです。今後は、ローテクなカルチャーを発信していきたくて、オリジナルのジン(冊子)を作ろうと思っています。

渡辺 すごい楽しみ。期待してます!

—ちなみに「ボンジュールレコード」の名前の由来は諸説あるが、上村さん曰く「特に意味はない(笑)」とのこと。そのおおらかさも実に“らしい”。
「ボンジュールレコード」
住所:東京都渋谷区猿楽町24-1
電話番号:03-5458-6020
営業:11:00〜19:00 年中無休
instagram@bonjourrecords


若木信吾=写真 増山直樹=文

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