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“大事なところ”に手ぬかりなし

1989年型ルノー・サンクに始まって、初代カングー、2代目メガーヌはATとMTの2台、ってな具合にルノー車に乗ってきた者です。だから、以下、ひいきの引き倒しです。

ルノーが好きな理由は、自分が乗るような廉価な実用グレードであっても、大事なところには手を抜かないから。内装の樹脂の素材がチープだったりオーディオの音質がイマイチだったり、そこは値段相応。

だけれど、疲れないシート、しっかりとしたハンドルの手応え、乗り心地と正確なハンドリングが両立していること、などなど、ホントに大事なところはきちんと作り込む。庶民な人にも優しいところに、自由と平等と友愛の精神を感じるのだ。

F1のハイブリッド技術を盛り込んだと評判のアルカナも、これまでのルノー車と同様、人間の感性に寄り添った運転感覚が魅力です。

しかも、このハイブリッドは、路面を滑空するかのように気持ち良く加速する。燃費も軽く20km/Lを超えたから、このテクノロジーはすごいかも。外観のデザインも、“おフランス”の感じがするし、内装の質感もオーディオの音質も文句ない。

自由と平等と友愛に、フランスのエスプリも加わった。って、こんなにひいきしちゃったら、苦情が来ることもアルカナ?

モータージャーナリスト
サトータケシ
フリーランスのライター/エディター。埼玉スタジアム2002で浦和レッズ対パリ・サン=ジェルマン戦を観戦「メッシもネイマールもすごいけれど、エムバペは異次元すぎて笑ってしまった」とのこと。


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