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ジャズは当時のストリートカルチャーだった

渡辺さん(左)愛用の薄青のストレートデニムは、膝下がややほっそりとした505™。デニム3万3000円/リーバイス ® ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)

渡辺さん(左)愛用の薄青のストレートデニムは、膝下がややほっそりとした505™。デニム3万3000円/リーバイス ® ビンテージ クロージング(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)


渡辺 今季のLVCのコレクションは、そういう時代のスタイルをフィーチャーしているのが面白いよね。

カトマン その時代のブラックカルチャーからの影響をうまく表現しているし、リスペクトも感じられる。

渡辺 当時のストリートに受け入れられたジャズっていうのは、要は不良の音楽で、ファッションもまた、王道を崩した不良のスタイルだったんだよね。

カトマン しかも音楽とファッションが、互いに強く影響し合っていた。

ジャズメンのスタイルを体現したセンタークリース入りの5ポケットデニム1960 501®Z。3万5200円/リーバイス® ビンテージ クロージング (リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)

ジャズメンのスタイルを体現したセンタークリース入りの5ポケットデニム1960 501®Z。3万5200円/リーバイス® ビンテージ クロージング (リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)


渡辺 そう。でも変化が始まるのは、いつの時代も音楽が先なんだと思う。当時もジャズがストリートに降りてきて、それからタイドアップをしない、ちょっとラフなスタイルが広がっていった。

カトマン 確かに、いつも時代の変わり目は、ツイストを効かせたスタイルが出てくるんだよね。まさに今回のLVCのアイテムは、そういう時代の空気を感じる。



渡辺 スーツにしてもパリッと着るのではなく、ワークウェアやそのエッセンスを取り入れたスタイルでジャズを奏でた時代。そのアティテュードを、今ピックアップしているのが興味深い。

カトマン これが70年代になると、カーティス・メイフィールドの格好みたいに、シルエットがさらに変わってくる。

モダンな柄のボタンダウンシャツも今季を代表するアイテムのひとつ。2万6400円/リーバイス® ビンテージ クロージング (リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)

モダンな柄のボタンダウンシャツも今季を代表するアイテムのひとつ。2万6400円/リーバイス® ビンテージ クロージング (リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)


渡辺 裾がフレアになって、トップスの襟も大きくなっていくよね。でも、そういう時代と違って、今はデニムのシルエットひとつ取っても多様化したよね。トレンドがなくなっていると思う。
3/3

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