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短頭種は、一般的な犬(長頭種)に比べて軟口蓋(気道の奥)が垂れ下がっているため、高温になったときに、呼吸が荒くなると垂れ下がった部分が気道を塞ぎやすくなり窒息する危険性があります。暑さには特に弱い動物なので気をつける必要があります。

その他、以下の寒冷地の犬も熱中症のリスクが高いです。

・バーニーズマウンテンドッグ
・ピレネー
・セントバーナード
・ハスキー
・アラスカンマラミュート
・チャウチャウ

特定犬種以外にも気をつけるべき犬がいます。昨年までは、庭の風通しのいいところで、飼っていて熱中症にならなかったという、8歳のゴールデン・レトリーバーが今年、熱中症になりました。室内で大型犬を飼育している人もいますが、玄関で飼育しているケースは少なくありません。いくらタイルの冷たいところにいても、シニアになると熱中症になりやすくなるのです。以下の犬は熱中症のリスクが高いです。

・シニア期(大型犬5歳以降、中型犬は7歳以降、小型犬は10歳以降)
 シニアになると、若いときより体温調整ができなくなる
・心臓病を持っている
・糖尿病を持っている
・腎臓病を持っている
・がんを持っている
・肥満傾向

肉球のやけどにも注意

暑いと熱中症の注意も大切なのですが、肉球のやけどにも注意が必要です。犬は、一般的には靴を履かないで散歩をしているので、飼い主は散歩に行く前に、アスファルトに触れてみることが大切です。

朝の8時でもアスファルトが40度を超えているときがありますし、炎天下では60度以上になっているところもあります。その上を犬が散歩すると、肉球をやけどする場合があります。肉球は、比較的熱さには耐えられる構造にはなっていますが、それでもこの夏の高温だとやけどをする可能性があるので、気をつけてください。


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