1953年に産声を上げたブランパンの伝説的なタイムピース 「フィフティ ファゾムス」。ダイバーズウォッチ黎明期に、約100mの高い防水性を誇った金字塔として今なお時計史にその名を刻む傑作時計だ。
ダイビングコンピューターなどない当時、人命を預かる機器として大きな役割を果たしたことは言うまでもなく、堅牢性を保つうえでもマッシブなボディを持つことは必然でもあった。
そして、誕生からわずか3年後の’56年、見た目においてスマートなダイバーズとして世に登場したのが、後継モデル「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」だ。バーインデックスやシンプルなベゼルを37mmケースに収めたスタイリッシュなスタイルで、当時多勢を占めた肉厚ケースのダイバーズとは一線を画したのだった。
初代が持つスマートさはそのままに、都市にも似合うダイバーズウォッチとして2013年にリニューアルを遂げた「バチスカーフ」には、現代的なアップデートが見てとれる。
例えば、チタンやセラミックスケースなどの素材使い、あるいはグリーンやブルー、グレーといったカラーバリエーションなどが与えられてきた。その着実な進化の結果、今や「バチスカーフ」はモダンダイバーズの代表的なモデルとして君臨しているのである。
昨今、海洋環境保護団体とも連携を強め、海時計の盟主として責任ある行動も伴うブランパンが作る名機。街でダイバーズウォッチを着ける意義を十分に感じさせるといえる。
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