30分画面を見たら5分以上は目を休めよ
スマホやPCの使用が脳疲労につながり、ときにはもの忘れや生活習慣病を引き起こすことはわかった。
しかし、仕事でもプライベートでもデジタル機器が必需品となった今、そう簡単にやめられるものではない。現代人はどのように付き合えばいいのだろうか?
「
30分画面を見たら5分以上休むというように、とにかく長時間画面を見ないようにするのが大切です。休むときには、
ドライアイを防止するために目薬をさす、
窓を開けて遠くの景色をみる、
目の周りをマッサージするなど目が疲れない工夫を」。
Kindleなどデジタル機器で本を読んでいる人は耳読にするなど、とにかく目を酷使しないようにするのがポイントだそう。また、
体を動かすのも大切だと続ける。
「脳と体の疲れの具合がアンバランスだと、かえってやる気がなくなったり寝付きが悪くなってしまいます。1時間スマホを持たずに散歩したり、ラジオ体操を行うなど、
脳と体の両方を使うようにしてみてください」。
スマホ依存をやめる極意とは?
仕事でデジタル機器を8時間使う場合、
プライベートでは1日3時間以内にするのが目安だと先生は話す。とはいえ、お風呂に入っているときも食事をしているときも、寝る直前までスマホ三昧という人もいるだろう。それを治すには?
「依存症とか依存傾向は、ひとりで治そうと思ってもなかなかできないんです。家族と協力して、20時以降は
スマホを使わないルールを決めましょう。可能なら
ペットを飼うのもいいでしょう。犬の散歩が日課になれば自ずと外へ出ることになりますし、家でペットとじゃれあっていたらすぐに時間が過ぎます。
ひとり暮らしの場合は、スマホを使った時間を書いて見える化して、使いすぎだと思ったら修正する。スマホでアプリの時間制限を設定するのもおすすめです。最近は、チェックイン時にスマホを預かるなど、デジタルデトックスのプランがあるホテルもあるので、そういうのを活用してみてもいいかもしれません」。
さらに、インターネット以外に関心を持てるものを作るのが何よりの近道だとアドバイス。
「
依存症をやめる極意は、その依存症をやめようとするのではなく、
興味関心をほかのものに持っていくことなんですよ。『スマホ依存をやめよう』とスマホを意識していること自体が、まだ、スマホに依存しているんです。
学生のころに夢中になったサッカーにチャレンジしてみる、山登りを始めてみる、心から信頼できる友達と一緒に飲む。何でもいいんです。スマホのことなど自然に忘れてしまうくらい、楽しいことをどんどん見つけてみてください」。
◇
デジタル機器をうまく使いこなす秘訣は、身近に転がっている。使いすぎたと感じたら、散歩をしたり、友達と会ったりするなど、ストレスのない方法を実践してみよう。