▶︎すべての画像を見る 袖口にしっかりと収まる。つまり、身に着けているときにいっさいの違和感がない。まさに時計と一体化するような着用感で、これが驚くほど気持ちいい。
些事などではなく、これは肌身離さず身に着けたい愛用者にとっての重要事項だ。
その快感を満たす条件は、ずばりケース厚10mm以下。薄ければ薄いほど、いい。
そして時計製造の観点でいえば、「薄さ」とは技術革新を可視化したもので、より高みを目指す作り手にとっては、自らの“格”を左右する尺度でもあるのだ。
「ピアジェ」
腕時計K18PGケース、40mm径、自動巻き。314万6000円/ピアジェ 0120-73-1874、シャツ1万6500円/ブルックス ブラザーズ(ブルックス ブラザーズ ジャパン 0120-02-1818)
「アルティプラノ」1957年に世界最薄の機械式ムーブメントを発表した名門マニュファクチュールが、その卓越した技術力を注ぐ極薄時計の代名詞「アルティプラノ」。
高貴な輝きを放つK18PGケースの内側には、わずか3mm厚の自社製自動巻きムーブメントCal.1205P1を収める。
ケース厚6.39mm。
すらりと伸びた繊細なインデックスや針、あるいはスモールセコンドの配置にいたるまで、ジュエラーとしての顔も持つピアジェの美意識が随所に息づく。
「オーデマ ピゲ」
K18PG×SSケース、37mm幅、ケース厚8.9mm。自動巻き。341万円/オーデマ ピゲ(オーデマ ピゲ ジャパン 03-6830-0000)
「ロイヤル オーク オートマティック」巨匠ジェラルド・ジェンタが手掛けた1972年モデルのデザインコードを継承し、ケース、ダイヤル、ブレスレットを微調整。
よりスレンダーな印象とともに、快適な着け心地を実現したケース厚8.9mmの最新作だ。人気が高く入手困難が続く。
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