上から●ヴィンテージ感のある風合いが特徴の「カジュアル クラシック」。4180円、MLBの公式キャップにも採用されているニューエラのアイコンモデル「59FIFTY」をベースに低めのクラウンとバイザーをカーブさせた「Low Profile 59FIFTY」。6050円、「9FORTY」をベースにフロントを1枚パネルに、サイドからバックにかけてメッシュを採用した「9FORTY A-Frameトラッカー」3960円/すべてライトニングボルト×ニューエラ(コンコード ショールーム 03-6804-3108)
どれだけ年を取っても、経験を重ねても。シビれるような感動と、それを受け取る好奇心こそを大切にしたい。そう願う大人ゴコロを貫く傑作コラボがリリース。
「ライトニングボルト」と「ニューエラ」。
見て、それとすぐにわかるブランドロゴは、カルチャーからスタートし、今ではファッションアイコンとしての地位を確立。両ブランドのロゴを乗せたホットな共演から、目が離せない。
熱狂的ファンを生んだ「ライトニングボルト」の稲妻ロゴ
今から遡ること60年ほど前。1960年代のハワイでひとつのサーフブランドが産声をあげた。
生みの親は、ジェリー・ロペスとその仲間たち。今ではパタゴニアのアンバサダーを務める伝説的サーファーが率いたそのブランドこそ、「ライトニングボルト」である。
アイコンは、ネーミングに違わぬ強烈な稲妻。
クラウンの高さを低めに設定した「Low Profile 59FIFTY」。約1cm刻みのサイズ展開で、サイズ調整がなく、カーブしたバイザーが特徴。/6050円/ライトニングボルト×ニューエラ(コンコード ショールーム 03-6804-3108)
ジェリーらのシンボルマークとして仲間内で使われていたマークが、そのままブランドロゴへと進化したのだ。尊敬を集める対象が、自然とブランド化する。ある種、理想の形といえよう。
その人気は凄まじく、瞬く間に世界中のサーファーたちへと拡散した。
1978年には、ジェリー自らが制作者・出演者として携わった映画『ビッグ・ウェンズデー』が大ヒットを記録。そんな後押しもあって、ブランドは不動の地位を確立する。
ここ日本でも、1990年代にスマッシュヒットを記録した。オーシャンズ読者には、ライトニングボルトをファッションの原体験として持つ人も多いだろう。
サイドにはお馴染みの「ニューエラ」のロゴが。
翻って、コラボレーションのパートナーとなる「ニューエラ」。
アメリカのヘッドウェアブランドとして抜群の知名度を誇る大御所も、原点はカルチャーにあり。1934年のMLBチームへの提供を皮切りにスポーツとの親和性を高め、今やヒップホップなどの音楽シーンやファッションシーンとも蜜月を築いている。
そんな老舗同士がタッグを結成する。そこにあの頃のトキメキを感じないようでは、ココロが少し老いてきてしまっているのかもしれない。
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