▶︎すべての画像を見る 名車のEV化に代表される、老舗の新たな挑戦にはいつだって心動かされる。
1905年創業のレッドウィングによる「アップサイクルプロジェクト」は、まさにその典型だ。
一方で、なぜか公式HPにも詳細が掲載されていない今企画。その全貌を探るべく、アジアマーケティングマネージャーの阿部聖也さんに話を聞いた。
阿部聖也●レッドウィング・ジャパンのアジア マーケティング マネージャー。ブランドのオフィシャルYouTubeのMCも務めている。
初回は開始2時間でほぼ完売。サーバーもダウン
編集部 先日始まったレッドウィングの「アップサイクルプロジェクト」について伺いたく。それもあって
主要品番を改めて解説していただいたんですけどね。まずは概要から教えてください。
阿部 レッドウィングの長い歴史のなかには、今では製造されていない靴や埋もれていたデザインサンプルが数多く存在します。スタッフが店舗でお客様にお見せする履き靴サンプルも含めて、それらにスポットを当てましょう、というのが大きなテーマです。
編集部 店に置いてありますよね〜、経年変化したいい感じのサンプル!あれがむしろ買いたいと思うときすらある(笑)。
阿部 実はそういったお声も多く頂戴していました。ほかにも、本国から間違って出荷されたアイテムなんかもあります。本当はヨーロッパに行くはずが、手違いで日本に届いたり。
編集部 そういうケースもひっくるめて、過去モデルが再度日の目を見る機会を得たということですね。
阿部 そう。きっかけとなったのは、レッドウィング・ジャパンの現代表者です。だから本国ではなく、
日本発信のプロジェクトになります。
彼女はもともと品質管理を担当していて、それらを倉庫にずっと保管していた。本国とも日常的にやりとりをしていただけに、実際に作る人の顔が見える靴をどうしても捨てられなかったそうなんです。
編集部 へ〜。めちゃくちゃいい話!
阿部 今では発売されていない過去作だけでなく、現在の市場には定価以上の高値がついてしまっているモデルも少なくありません。
一方で、ちょっとした傷があるために売り物にならなかった靴もあります。それらを新しい観点で見直し、お客様にお届けしようというのが「アップサイクルプロジェクト」の本質です。
編集部 なるほど。徹底された品質管理の賜物というわけですね。で、第1回目のローンチ(4月8日解禁)につながっていく、と。初回はどのくらいの数を出したのでしょう?
阿部 合計20足で、
スタートからほんの2時間ほどで19足が売れましたね。稀少な周年モデルの品番もお出ししましたが、WEBページへのアクセスは相当多く、サーバーがダウンしてしまいご迷惑をおかけしてしまいました。
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