▶︎すべての画像を見る 2000年初頭の髪型トレンドにサッカー選手、デビッド・ベッカムの存在は欠かせない。街にも彼の髪型を真似たソフトモヒカンの男たちが溢れたのは記憶に新しい。
では、最近のベッカム・ヘアはどうなのか? ヘアカリフォルニアの軽部京介さんに聞いた。
「近年の彼はトップを立ち上がらせて右側へ流し、サイドは刈り上げるバーバースタイルが好みのよう。ただ、クセ毛を活かしたトップの毛流れやきもち長めのサイドなど、全体の印象をソフトにまとめているのが特徴です」。
デビッド・ベッカム●イギリス・ロンドン出身の元プロサッカー選手。イングランド代表のほか、レアル・マドリードやマンチェスター・ユナイテッドなどの強豪クラブで活躍した名ミッドフィールダー。スマートな容姿と着こなしが注目を浴び、日本でもベッカムヘアが大流行した。© Alamy/amanaimages
トップはボリュームを残してふんわり立ち上がらせるのがベッカム流。
「彼の場合、トップの長さは大体10cmくらい。サイドへの自然な毛流れを作りたいので、毛量が多い場合はすいて軽くしましょう。
もっとベッカムに近づけたい場合はトップに軽くパーマをかけるのもあり」。
またサイドの刈り上げは、モヒカン化を避けるべくこめかみあたりまでがベター。
「刈り上げるのは大体こめかみあたりまで。これ以上刈り上げてしまうと、モヒカンになってしまいます。
また、正面から見たときに、もみ上げから刈り上げの最上部までが真っすぐに見えるようにカットするのもポイント」。
おすすめは髪になじみやすいウォーターベースポマード。髪に自然なツヤ感を与えつつ、スタイルを一日中持続させる。「ガチガチに固まらないので手ぐしで何度も修正できるのもいい。ドライヤーでトップの毛流れを作ったあと、ポマードをなじませて整えます。自然な毛流れを作るため、コームは使わず、手ぐしでセットするのがポイント」。95g 3300円/バード(アントレックス www.entrex.co.jp)
ベッカムのバーバースタイルがソフトに見えるいちばんの理由はサイドの長さにあるという。
「彼の場合、サイドも襟足もやや長め。あまりに短く刈り上げてしまうとハードな印象が強まり、オラオラ系に見えてしまうので注意が必要。6mm前後が品良く見える長さです」。
ワイルドながら、どこか大人っぽい落ち着きも感じさせるジェントルなバーバースタイルは、ヴィンテージのアメカジTシャツから上質な素材を使ったシンプルなTシャツまで幅広く対応してくれる。
教えてくれたのは美容師 軽部京介さん●1981年生まれ、神奈川県出身。日本の美容学校を卒業後、カリフォルニアやハワイで現地のスタイルと技術を学ぶ。2011年に西海岸カルチャーを感じさせるヘアサロン、ヘアカリフォルニアを神奈川県の湘南にオープン。映画制作にも取り組み、海外のプロサーファーのカットをしながらサーフトリップするプロジェクト『カットバック トゥ カリフォルニア』がブラジル映画祭で賞を獲得。