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山形『WOODYFARM WINERY』

今年で10回目の醸造となる山形『WOODYFARM WINERY』は、ワイン造りの歴史は浅いものの、ぶどう栽培に関しては昭和40年代からの古参。

蔵王山麓でアルバリーニョやカベルネ・フランなど、ヨーロッパ系品種を育てている。



2020年は台風が少なく温暖な気候だったこともあり、アルバリーニョの特徴的な酸味が少ない年だったそうだ。そこで、プティマンサンをブレンドした「アルバリーニョ」(左)が誕生。結果、前例のない驚きの酸味と風味に享楽的な香りが表現された。

2019年のワイナリー史上最高と評される「カベルネ・フラン」(右)は、醸造家の金原勇人さん本人も「二度と同じ系統の味わいはできない」と言うほどのハイクオリティ。どちらもうまうま。

滋賀『ヒトミワイナリー』



にごりワインといえばここ、滋賀の『ヒトミワイナリー』。

「Delaware Girl」(左)は山形県産のデラウェアを使用。除梗破砕後に即プレスしたぶどうと全房で約20日間の醸し醗酵後にプレスしたぶどうを、約5カ月間ステンレスタンクでそれぞれ熟成させてブレンド。張りのある酸と濃い旨味を、しっかりと感じられるワインに仕上がっている。

自社農園で収穫したぶどうを使った「RECOLTE ROUGE」(右)は、野いちごのような香り、味わいは梅紫蘇や出汁のようなニュアンス。ベリーAのジャム感、メルローのしなやかさが最高だ。

新潟『KIYO wines』



新星ワイナリー、新潟の『KIYO wines』は、すでにその名を全国に轟かせている注目の自然派。

デザイン会社の社長だった坂爪清志さんは、ある日突然、ワインの勉強のためニュージーランドに渡り、帰国後は醸造家に転身。今は新潟の自社畑でビオディナミ農法を実践している。

「GYM」(左)は廃校となった学校の体育館を改装したワイナリーが名前の由来。別々のステンレスタンクで自然発酵させたナイアガラとデラウェアをアッサンブラージュしている。

「やすし&きよし」(右)は新潟県産のマスカットベーリーAロゼワイン。優しいベリーの香りと梅のような出汁感のある味わいだ。

スルスルと飲めるナチュラルな味わいがたまらない!

次々と増えている日本ワイナリー



栁さんによれば日本にはすでに414ものワイナリーがあり、その数は年々増えているという。

「10年前に『LIFE with WINE』をスタートさせた頃は、『え? 日本ワイン』っていう反応が多く、特に赤ワインは未熟だと言われてました。でも、品質はどんどん上がり、ジャパンメイドのワインに関心を持つ人は増え続けています。

ヨーロッパやチリのワインに勝る、劣るというのではなく、日本ワインという独特のポジションを築いていますし、これからも老舗、新進気鋭問わず、クオリティの高いワイナリーはどんどん紹介していきたいですね」。

日本の厳選ワイナリーだけが集まった最高峰のワインイベント「LIFE with WINE」。日本一のワインを知りたければ、次回はぜひ参加すべし!

[問い合わせ]
LIFE with WINE 実行委員会
lifewithwine2012@gmail.com
https://www.facebook.com/LIFEwithWINE


※イベントは入場時の検温・消毒・ワクチン接種証明書または陰性証明書の提示、会場内でのマスクの着用など、感染対策を万全に行ったうえで実施されました。一部、撮影時のみ一時的にマスクを外しています。



ぎぎまき=文

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