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唯一無二のワインとエピソードトーク



この日は24のワイナリーから計50種のワインがサーブされた。極上の個性派ワインが勢揃いしたが、醸造家たちから直接聞けるエピソードトークも酒の肴に最高なのだ。

いくつか例を挙げよう。


山形『YELLOW MAGIC WINERY』

20代からワインを造り続けている山形「YELLOW MAGIC WINERY」の岩谷さんは、32年選手の大ベテラン。日本の“にごりワイン”の先駆けであり、あのヒトミワイナリーの創始者としても知られている。

なんと、もともとはラルフ ローレンで働いていたファッション畑の出身という異色の経歴の持ち主でもある。

ご夫婦で手にするのは、山形県産シャルドネ100%の「NEUE N’s CHARDONNAY」(左)と「GROOOVE DELA YARO」(右)。

ご夫婦で手にするのは、山形県産シャルドネ100%のオレンジワイン「NEUE N’s CHARDONNAY」(左)と「GROOOVE DELA YARO」(右)だ。

「NEUE N’s CHARDONNAY」は2日に1回だけの「櫂入れ」で、40日の自然発酵を経て搾汁して瓶詰め。果皮漬け込みの味わいから生まれる出汁感に思わず唸る。めちゃくちゃ美味い!

「GROOOVE DELA YARO」はデラウェアを40日間のミルフィーユMCしたものと通常醸ししたものに、ノンデブルバージュ発酵完熟デラの3種をアッサンブラージュしたワイン。ラルフ ローレンで磨き上げた美的センスを活かし、エチケットのデザインも自ら手掛けている。


大分『安心院ワイン』

安心院(あじむ)ワインの母体は麦焼酎で有名な「いいちこ」の三和酒類。ぶどうの栽培は焼酎よりも長い歴史を持ち、1971年からスタート。

2006年からは安心院町産のぶどうだけでワインを製造し、日本ワイナリーアワードでは五ツ星を獲得した。



「アルバリーニョ」(左)は辛口の白ワインで、白桃やりんごなどの果実の香り、グレープフルーツの様な柑橘の爽やかさ、白い花のようなニュアンスが幾重にも重なり華やかな香りを演出。

「希望の旋律 ピノタージュ」(右)は、世界的ピアニストが植樹したピノタージュに本人の音楽を聴かせながら育てた、ぶどうを使用している。

アタックは強めで豊かなタンニン、まろやかな酸味、ほのかな甘さが感じられる果実感豊かな一本だ。これもめちゃうま。


3/3

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