▶︎この記事の画像ギャラリーを見る 2020年に販売された200枚のチケットはわずか4分で完売。コロナ禍で2年の開催延期を強いられても、そのチケットを手離す人はほとんどいなかった。
そんな伝説的なワインイベント「LIFE with WINE」が4月末、ついに開催された。
全国から厳選された24のワイナリーが集結し、それぞれの自信作を振る舞ったこのイベントは、言うなれば日本ワインの甲子園。桁違いの熱気に包まれた最高の舞台の様子をお見せしよう。
造り手と飲み手の距離が最も近いイベント
イベントの主催者は、10年前から日本ワインの可能性に魅せられてきた栁 佐織さんだ。
「造り手としての哲学を感じられるワイナリーを、自分で一軒一軒訪ね歩いています。畑や醸造所を見て、お話も聞いて、『これだ!』と思ったらイベントに来ていただけないかお誘いしています」。
「LIFE with WINE」は醸造家がブースの中に立つことを禁じている。造り手と飲み手をごちゃ混ぜにすることで、ほかのイベントではありえない、濃密なコミュニケーションの場を提供しているのだ。
ワイナリーの造り手がテーブルを回って、参加者らのワイングラスに注ぐスタイルを採用。こちらは山梨県・塩山洋酒の「重川」。
「今回は感染予防のため、立席ではなく着席スタイルです。それでも造り手がお客様の席を練り歩くので、ワインを直接注いでもらいながら、あれこれ味の感想を伝えたり、疑問を直接醸造家にぶつけたりすることができます。
フランスやチリのワインじゃ、なかなかこんな贅沢な環境は実現できないですよね。まさに “日本ワイン”だからこその醍醐味。”造り手と飲み手の距離がいちばん近いイベント”を私たちは目指しています」。
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