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そして「Green Jacket」の人気の理由のひとつに「アメリカ」がある。

「番組で流す曲は1980〜’90年代のアメリカのロックが中心。僕自身若い頃バンドを組んでいて、当時は多くの人がアメリカかぶれだったと思います。

そんな憧れもあって、アメリカでプロゴルファーになりたいと思い、18年間も向こうで生活していました。今でも試合を転戦していたときに聴いていたFMラジオのことを懐かしく思い出すこともありますね」。

日本のゴルファーの多くはやはりビジネスパーソン。平日は働き、土日の休日を利用してゴルフを楽しむ人がほとんど。

そんな習慣に目をつけ、ゴルフ場へ向かうときに気さくに聴ける“ゴルファーのための情報番組”として「Green Jacket」は誕生した。

タケ小山さんの枠にはまらない自由奔放なトークは人気に拍車をかけ、長く愛される番組となった。

「この番組に関しては自由度が高く、結構好き勝手にやらせてもらっています(笑)。

いちばん大切にしていることは、ゴルファーのリアルに寄り添うこと。4月からは首都高速の料金がまた値上がりし、おまけに昨今のガソリン代の高騰もあって、ゴルフをするのも財布によろしくない。

そんなみんなが思ってることをそのままラジオで愚痴る、日本の政治家は何をやっているんだ!と。でもそんな多くの大衆の意見を代弁することで共感を得てもらえていると自分では思っています。

ゴルフは素晴らしいスポーツであり、男の嗜みでもあるから、もっと多くの人に魅力を伝えたい。だからこそ、すぐ感情的になってしまうんですよね(笑)」。

アクティブ層のウイークエンドの始まりを告げる「Green Jacket」。リスナーはゴルファーばかりかと思いきや、ランニングやウォーキング、またはサーファーなども含め朝活している人が多いという。

ゴルフ好き以外も気分を高めてくれ、早朝から活力を与えてくれるラジオ番組。未体験の読者はぜひ一度早起きして聴いてみてはいかがだろうか?

インターFM897 「Green Jacket」
ゴルフをメインに社会情勢や競馬予想など、多岐にわたる話題を届けるタケ小山さんのラジオプログラム。インターFMで毎週土曜午前5時〜9時にオンエア。1都6県で放送しているが、それ以外の方はラジコプレミアムで聴くことができる。


清水健吾、川田有二、川西章紀=写真 加瀬友重、公文裕介、増山直樹、菊地 亮=文

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