▶︎すべての画像を見る 確実にヴァンズからは海の薫りがする。
それがなぜかと聞かれたらうまく言えないけれど、きっと多くのサーファーが履いていたからなんだろう。
感覚的なものだけれど、確かに感じるそれを長年ヴァンズを履き続けてきたスタンダード カリフォルニアの阿久戸秀高さんと考えてみた。
うまく言えないけれど、海にはヴァンズが似合う
ブランドの個性は、そのブランドだけがつくるものではない。むしろ、それを支える多くの人々によって存在感が確たるものとなることがほとんどだ。
ヴァンズはまさにその典型。1966年にカリフォルニア州アナハイムでポール・ヴァン・ドーレンが設立した当初、このブランドは顧客の注文を受けてから製作する、オーダーメイドの靴工房だった。
そのあとは既製品の展開も始まるが、当時のサーファーがオフに興じていたスケートボードでは利き足のすり減りが早く、片足でも購入ができたヴァンズのシューズは瞬く間に彼らの支持を得るにいたった。
その頃から今も変わらない、頑丈でしっかりグリップするフラットなソールに、脱ぎ履きしやすいシンプルな設計。それが今日までスケートボーダーやサーファーとヴァンズとの蜜月を確たるものにしてきたのだ。
ステイシー・ペラルタやトニー・アルバといったサーフ&スケートボードヒーローたちが履いていた鮮烈なビジュアルももちろん、それに拍車をかけたはず。
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