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このニオイを感じたら病気のSOS!



――そんなにすぐに出るんですね!


ただし、ニオイの原因はほかにもあります。

資生堂によって2018年に発見されたばかりのニオイが「ストレス臭」。ストレスが蓄積するとネギのようなツーンとしたニオイを発します。

また重度の糖尿病の方はアプリコットのような少し甘酸っぱいニオイのケトン臭を発します。ケトジェニックダイエットをしていてケトン臭が出ている場合は問題ありませんが、普通に生活しているだけなのにケトン臭が出ていたら要注意。

特に夏場は、喉が乾いたからといってジュースやスポーツドリンクをがぶ飲みして、急に糖尿病を発症する「ペットボトル症候群」も増えるので注意したほうがいいでしょう。

また腎不全でもアンモニア臭が発生することがありますし、肝硬変の方はアンモニア臭やカビのようなニオイを発することもあります。

■こんなニオイがしたら病気の可能性を疑おう!
・早期加齢臭・ミドル脂臭、加齢臭ーー脂質異常症、生活習慣病、脂肪肝、糖尿病
・アプリコットのような甘酸っぱいケトン臭ーー重度の糖尿病
・アンモニア臭ーー腎不全

――ニオイって怖いんですね……。

体臭は体内の状態を表していることが多いので、ニオイの変化には気を配ってほしいですね。

体臭のセルフチェックは衣服や枕で



――でも体臭って自分ではわかりにくいですよね。


そうですね。できれば家族に「病気のサインかもしれないから、体臭が変わったら教えてほしい」と伝えておくといいでしょう。男性に限らず、女性も体内の状態でニオイが変化しますから、お互いに気を配りたいですね。

もし、自分でチェックをするのであれば、クローゼットの衣服や枕など、ファブリックについているニオイを嗅ぐと、わかりやすいかもしれません。もし体臭に変化を感じたら、生活習慣の見直しや健康診断の数値を確認してみましょう。


ただ臭いと思っていた体臭には、いろいろな体のサインが現れていることが判明。早速自分のニオイをチェックしてみよう。

林田順子=取材・文

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