台所用洗剤で油汚れを浮かせるべし
では、実際にやっていただこう。まず、シミのついた布地の裏にタオルを当て、洗剤を直接汚れた部分に少量たらし、指で軽〜く馴染ませる。
「洗剤をつけて馴染ませると、布地の表面に油汚れが浮き出てきます。ここで初めて水の出番。タオルに水をつけて、汚れた箇所をトントンと叩きます。外食中でしたら、レストランのおしぼりを使うのもいいでしょう」。
水をつけたタオルで、シミの上からトントントントントントン……。
布地についたシミを下に当てたタオルに移していくイメージで行う。
おお、シミがだいぶ薄くなってきた!
カレーのシミはだいぶ薄くなってきたが、よく見ると細かい粒のような汚れが残っている。
ちなみに、カレーのようにスパイスが含まれる料理のシミは、その粒が汚れとして残ってしまうこともあるとか。その場合、温かいごはん粒(デンプン)を指で軽く潰し、汚れた部分にくっつけるといい。
ごはん粒が糊のような役割を果たし、スパイスの粒子をうまく布地から剥がすことができるのだ。
「このくらいまでシミが目立たなくなったら、水で流して応急処置は完了です。この状態で洗濯機にかければ、洗い上がりが相当変わります。もうほとんどシミがわからないと思いますよ」。
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