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細かいパーツからシューズの構造が見えてきた!



作業に戻ろう。

まず、先ほど接着剤を塗ったアッパーを貼り合わせる。つま先から甲部分のあたりまで、左右の断面を張り合わせたら、立体になるようにやさ〜しく曲げていく。いきなりデリケートになってきた……。



続いてつま先補強パーツの貼り付け。これにはあらかじめ両面テープが貼ってあるので剥離紙を取ればOK。センターを決めたら接着部の継ぎ目を覆うように慎重に貼り付けていく。

さらに今度はハトメ飾り。こちらも両面テープだからシートを剥がしてアッパーに貼ればいいだけ……なんだけど、パーツがミニ過ぎて超難しいぞ。

剥がれにくい時は竹串を使うといいらしい。そうだよな、そうだよ。こういう時のための竹串だよ。

剥がれにくいときは竹串を使うといいらしい。そうだよな、そうだよ。こういうときのための竹串だよ。

ハトメ飾りの接着には少しだけコツが。まず左右どちらか半分だけ剥離紙をとり、片方ずつ貼り合わせるとより確実だ。こんな感じに。



何せ最後にシューレースを通すわけだから、アッパーに空いた穴とズレてたらマズいのだ。

なんだかんだで綺麗に貼れた!

なんだかんだで綺麗に貼れた!


う〜ん、なかなかいい感じになってきたじゃないか。この勢いそのままシュータンをアッパーに取り付けていく。

このパーツがシュータン。

このパーツがシュータン。


パーツのつま先側にある両面テープの剥離紙を取って、アッパーの内側へ貼付。

パーツのつま先側にある両面テープの剥離紙を取って、アッパーの内側へ貼付。



アッパーづくりもあとひと息。最後は踵部分の張り合わせだ。作業のはじめに接着剤を塗ったところを組み合わせていく。

お!

お!


おおっ!

おおっ!



おおおお! 一気にそれっぽくなった!

おおおお! 一気にそれっぽくなった!


つま先同様、左右の断面を丁寧に張り合わせれば、俄然シューズっぽくなってきたじゃないか。

仕上げに踵飾りを貼りつけたら、アッパーができた〜!

本物のラバーソールをくっつけて、ラストスパート!



さて、あとはソールを残すのみ。

このミニチュアづくりでは、「吊り込み」と呼ばれる製法でインソールを張り合わせていく。野球やサッカーのスパイクなんかで実際に行われている、最もポピュラーな製法だとか。



接着剤を塗ったインソールのパーツにアッパーの接着部を貼り付けていくのだが、ポイントはその順番。まず、つま先と踵。次に、外足と内足の真ん中を押さえて貼る。





ここでまた竹串の出番。アッパーの裾をインソールに包み込むように貼り付けていく。



出来るだけフラットになるように、丁寧に丁寧に……よし、できた。

いよいよ、ソールを貼り付けよう。



ソールはこんな感じ。ラバーとEVAを張り合わせた、実際のシューズさながらのクオリティである。



アッパー側とソール側、両方に接着剤をたっぷり塗って、専用ブラシで慣らして、乾燥させて……



つま先からゆーっくり、少しずつ貼り付けていく。



「ミスんなよ〜、ズラすなよ〜」と自分に言い聞かせながら……よし! 完璧な仕上がりだ。



最後はシューレースを通して完成。

ちなみこのシューレースは、バスケットボールシューズなどのソールステッチに使われている素材と同じなんだとか。






それにしてもこのワクワク感。新品のシューズにヒモを通すときと同等か、達成感も入れたらそれ以上かもしれない。

ミニチュアシューズ完成!



……ついに完成である。アシックスを代表するランニングシューズ「ゲルカヤノ」の初代モデルをベースにした、ミニチュアシューズだ。

サイズにして約8cm。実物の1/3程度のミニチュアだけど、ちゃんとシューズになってるのが凄い。ていうか、素材もつくりも実際とほぼ同じなわけだから、納得のクオリティですよ、こりゃ。

本物そっくりのシューズボックスも作れる!

本物そっくりのシューズボックスも作れる!

シューズの制作過程は動画でも公開中。こちらもぜひご覧あれ!



このミニチュアシューズワークショップは、本日からスタート。毎週土曜日に開催予定で、アシックスの専用ページから予約可能だ。10歳以上から参加できるので、子供と一緒になって楽しむのもアリ。

なかなかの難易度だから、もちろん大人だって熱中しちゃうはずだ!


[問い合わせ]
アシックスジャパンお客様相談室
0120-068-806
ワークショップの申し込みはこちら

外山壮一=文

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