気づけばもう春。梅は咲いたし、桜はもうすぐ。
そんな季節の変わり目にはいつも、何を着るか迷うものだが、まずは色で春を感じるカラーコーディネイト術を探ってみたい。ということで、去年の今頃の街角パパラッチをプレイバック。そこで見つけた「3つの流儀」をお伝えしよう。
1:冬から延長のアイテムを春色に
まず多かったのは、ロンTやスウェットなど、冬から延長のアイテムを春色に変える人達。デザインやサイジングはそのままだから、いつものパンツやアウターとも、必然的に合うってわけだ。
爽やかさマックスのコバルトブルーに目を奪われるが、形やサイズ感はスタンダード。同色のスニーカーもコンバースだ。
その他のアイテムを黒&白というモノトーンに徹することで、色の効果を引き立てている。
3月25日発売のOCEANS本誌はスウェット特集。そこでもスウェットと我々の蜜月関係は大いに語りたいと思うが、着慣れたクルーネックスウェットは、春色を取り入れるのにちょうどいい。
レモンイエローは、いつものグレーパンツとも相性抜群。
ベージュのスプリングコートの下に着たパーカはオレンジを選択。
色使い以外は至って普段の組み合わせ。でも目の覚めるビビッドカラーが、新しい季節に相応しい新鮮な気持ちをもたらしてくれる。
2:小物で春色を取り入れる
服装は普段のままに、小物で少しだけ春気分を取り入れる。落ち着きがほしい大人にオススメの方法だろう。
ベージュのシャツに黒のパンツ。シンプルながら、自分に似合うシルエットや丈感をしっかりわかった秀逸コーデ。
そこにマルチカラーのエコバッグで春気分を。大人になっても遊び心は忘れてないことを、“省エネ”ながらしっかり主張している。
グレーのワントーンで揃えられた上下は、キレイな生地感やハリの良さを見れば、ひと目でわかるいい素材。
そこに挿したレモンイエローのキャップが、甘さを引き立てるひと振りの塩みたいに効いている。
もう少し暖かくなれば、ショーツもはきたくなってくる。グレースウェットとオリーブパンツの鉄板タッグに合わせたのが、オレンジのラインソックスと紫ヴァンズ。
下半身を変えるだけで着こなしの印象がガラッと変わるから、ぜひお試しを。
3:シャツを春色に変える
“襟付き”で春色を取り入れる。若々しさもきちんと感も捨てがたい大人にとって、この選択はいいとこ取りと言っていいかもしれない。
アウター代わりに着たシャツに、鮮やかなオレンジを選ぶとこのとおり。
カジュアルな着こなしにも関わらず、ちゃんと大人の佇まいに。味あるヘアスタイルとも、しっかりマッチしていらっしゃる。
こちらも同じく、シャツジャケットに色を取り入れた好例。少しフレア気味なパンツともレトロなマッチングもナイスだ。