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Gクラスからの買い換えで、たどり着いたEQA



「充電状況を確認できるんですよ」とスマートフォンを見せてくれる石塚さん。

EQAは単に電気自動車なだけじゃなく、あれこれ新しい。

「スマホでドアロックもできるし、ロックし忘れたかどうかもコレを見ればすぐわかるんです」。

「スマホでドアロックもできるし、ロックし忘れたかどうかもコレを見ればすぐわかるんです」。


もともと乗っていた’94年式のメルセデス・ベンツGクラスのメンテナンスでパーツ探すのに時間がかかることもあって、次に買うならメンテナンスが楽なのが良いと考えたのが、EQA購入のきっかけだ。

長く乗りたいからなるべく新車で選ぶことにした。エンジン車と電気自動車のどちらかにするかも、友人たちに相談。中には「電気自動車はまだ早いかもよ」と否定的な意見もあったという。



「いろいろ意見を聞いているうちに、自分には電気自動車が合うなと思い始めたんですよ。オイル交換とかないし。ガソリンスタンド行かなくて良いし。iPhoneみたいに充電出来るのも最高かなって。

内燃機関を選ぶのでもなく、両方備えたハイブリッドでもなく。どうせなら振り切って『まだ早いよ!』って言われるうちにあえて電気に行くのが自分らしいかなと(笑)」。 

とはいえ最近では電気自動車の選択肢もだいぶ増えてきた。

その中でなぜEQAだったのだろう。



「やっぱり車はドイツ車か日本車だろうと思って。そこでやっぱり憧れのメルセデス・ベンツかなと。そのEV車ってカッコいいかなって」。

メルセデス・ベンツにはEQCもあるが、自宅の駐車場に収まり、妻も乗れて……と考えていったらEQAという選択がいちばんしっくり来た。


センスの良いモノを“使い続ける”格好良さ

「まだ早い」という友人の言葉が「それは買いだ」と聞こえた石塚さん。それには石塚さんの性格だけでなく、仕事も関係しているかも知れない。



主に企業の商品開発やプロモーションを手掛ける会社を約10年前に起業した石塚さん。

例えば名古屋の東山動物園での商品開発をしたときは、いろいろなアーティストとコラボしたアイテムの物販以外にも、園内の紙コップなどの副資材も開発。

「紙コップ、プラカップは洗って持ち帰る人もいたりして、ちょっとゴミが減ったりしたのも良かった。僕も海外とかで可愛いなと思うとたまにやりますもん、大事に紙コップ持ち帰り。そんなことを動物園でやってみたかったんです。

ガチャガチャは子供が買えるお土産を作りたくて。でも安っぽく見えないピンバッジを作るためにハイブランドのアクセサリーなどもめちゃくちゃ見て研究しました。

どちらも花井祐介さんにアートワークをしてもらって、最高に可愛いですよ」。

結果的に購入数を制限するほど人気が出た。これらのグッズ人気はもちろん、入場者を増やすことにも繋がっている。



来園者が紙コップを思わず持ち帰りたくなる理由や、何度もガチャガチャのレバーを回したくなる理由は、ココでしか手に入らない+思い出という魅力があるからこそと石塚さんは言う。

「オンラインで何でも買える時代だからこそ、わざわざ行かなきゃ買えないのが新しいのかな?(笑)」。



以前、とある会社で同様の仕事をしていたという石塚さん。最初は50人ぐらいの会社だったが、昼夜働く頑張りで、やがて上場を果たす。

「その頃は働いていてめちゃくちゃ楽しかった。やり甲斐もあったし、寝なくても全然余裕だったし、むしろ家帰らないで働きたい的な(笑)」。

そんなときに仕事で知り合った人から「セールスプロモーションのグッズって、要らない人にとってはゴミを作っているのと一緒」と言われたことがある。

自宅の玄関前に設置された充電器。自宅には高効率で環境に優しいエネファームも備わる。

自宅の玄関前に設置された充電器。自宅には高効率で環境に優しいエネファームも備わる。


石塚さんは「最初はビックリしたけど。なるほど、確かにそういう側面もある」と納得したという。これが東山動物園での“捨てずに持ち帰りたくなる紙コップ”にも繋がっていくのだが、ともかくその人の考え方に惹かれ、付き合いを深めていく。

「丈夫で、センスの良いモノを使い続ける」という格好良さはその人に学んだという。これが独立のきっかけになった。



「もともと田舎者ですし、自然遊びをするので、地球環境のためにとは思っていますが、積極的な環境運動や活動まではしていません。

でも、これからの時代を作っていく我々には、環境に優しいとかサステイナブルといった意識が不可欠だと絶対思いますし、そんな仕事をしていたいなと思います」。


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