俳優・水上剣星さんが手掛ける「
クライマーズ クライマックス」。
水上剣星●1984年、東京・月島生まれの横浜育ち。15歳でモデルデビュー後、渡米。帰国後俳優としての活動を開始。キッズブランドのヒムハー、昨秋ローンチしたクライマーズ クライマックスを手掛ける。2人の娘を持つ父親でもある。
ラインナップのすべてに、水上さん自身の経験値から吟味したギミックが盛り込まれたアウトドアブランドだ。
週末キャンパーなら思わず納得する、秀逸すぎる3つのポイントを解説しよう。
① ハイテク素材をブレンドして理想の“軽・温”バランス
「アウトドアウェアでひとつ気になっていたのが、スペックが凄すぎること。本格的な登山や環境に左右される場合には、もちろんスペックが重要視されますが、僕が基本としているキャンプでは持て余してしまうことが多い。特にそれを感じるのがアウターだったんです」。
そこで生まれたのが、この中綿ジャケットだ。
アウター6万500円/クライマーズ クライマックス(フューズ https://store.mens-bigi.co.jp/fuse)
ミルスペックに準じた高機能な中綿として多くのアウトドア製品に採用される「クライマシールド」と、耐水透湿性を持つ「レオフィール」を組み合わせたこのアウター。クライマーズ クライマックスのラインナップの中でも水上さんの自信作だという。
「とにかく軽量なのがいい! 軽さは、僕がキャンプウェアに求める大事な要素なんです。
例えば、ダック地や難燃性のある素材は、焚き火やアウトドアシーンでとても魅力的ですが、どうしても重たく、動きずらさを感じてしまう。街着のままキャンプにも行けるウェアを考えたときに、やっぱり重さは必要ないなと。だって、街で過ごす時間の方が長いわけですから」。
衣服内のムレを抑えるベンチレーションを完備。
スペックだけ見れば他のアウトドアウェアには敵わないし、その長所をすべて取り入れるのは至難の技。「都会に暮らすキャンパーなら何を求めるか」を取捨選択した結果が、このアウターなのだ。
「『クライマーズ クライマックス』はすべて、『こんなものが欲しい』というイメージが先にあって、『だったらこんな生地はどうだろう?』という具合に素材を決めていくのが基本プロセス。
アウターの表地に使ったレオフィールだって、『リップストップっぽい生地で、マットな風合いの方が見た目が格好いい。でも撥水性は欲しいし、ストレッチも効いてた方がいいよね』みたいな感じで導き出された素材なんです。マニアックにスペックを優先するようなアプローチはしていません」。
言われてみれば確かにそうだ。超ハードな環境に対応するアウトドアウェアを街着にしたところでスペックを持て余してしまう。
求められるシーンで必要な機能をしっかり発揮し、なおかつデザインがいい。そんなウェアの方が活躍の頻度は高く、しっくりもくるだろう。
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