次なるキャンプギア●空前のブームでキャンプギアの新陳代謝は激化。次なるトレンドはどこからやってくる? 新進気鋭から老舗まで80ブースが集合した「TOKYO OUTDOOR SHOW」で見つけたその萌芽。
さまざまなアウトドアブランドがひしめき合う会場の中で、見慣れたデニムブランドのブースが賑わいを見せている。
大きく掲げられているのは「Lee(リー)」のロゴ。しかし、よく見ると何か違う。三角形のハウスマークにも見えるが……あれ? 山の形だ。
そう、これはLeeがこの春から始める新ブランド「Lee OUTDOORS」。アメカジの巨塔である彼らが、アウトドア、特にキャンプに向けたウェアシリーズをローンチするのだ。
こちらはLeeを代表するヒッコリーのカバーオール&オーバーオール。これらのマスターピースをベースに、アウトドア向けに改良されたアイテムが多数展開される。
Leeといえばデニム生地を使ったオーバーオールやカバーオール、ジーンズが大定番。
もともとワークウェアとしてカウボーイやブルーワーカーに愛されてきた歴史があるが、今、そのタフさがアウトドアシーンにも求められている。
そしてなんと、Leeのロゴが緑に!ボタンは、山の形をしたマークがトレードマーク。
そんなニーズを受け止め、アウトドアシーンでの使い勝手に特化したのが「Lee OUTDOORS」というワケ。
早速、その自信作を見ていこう。
経年変化も楽しめる難燃デニム。素材と収納のコダワリにアッパレ!
「Lee OUTDOORS」を案内してくれたLee ジャパンの安久さん。ジャケット1万7500円、パンツ1万9800円/ともにリー・ジャパン 0120-026-101
まずは、Leeの定番であるロコジャケットを徹底的に見ていこう。
「ファーストシーズンは3つの機能素材を用いてウェアを展開します。私が着ているのが、その中でも代表的な
難燃デニムを使ったシリーズ。
こちらは難燃といっても後処理加工によるものではなく、
繊維自体に自己消化性があります。洗濯などによって難燃機能も失われないので、ガンガン着用して経年変化を楽しんでください!」と安久さん。
さすがはデニムを知り尽くしたLeeだけあり、生地に一家言あり。さらに細かなディティールにもこだわりが詰まっているのだという。
右胸に配置されたウェービングテープは、カラビナで道具を引っ掛けたりペンを刺したりと、幅広い用途で使えるようになっている。
ここは正直、驚かない。出色は、
抜群の収納力を誇る機能派ポケットの数々なのだ。
フロントの腰ポケットは上下で2つ。上の箱ポケットはスマートフォンがちょうど入るサイズで、下のポケットはマチがついた大きめのサイズだ。
右手側のポケットはベルクロ式で、手袋をした状態でもアクセスできるようタブが設けられている。
袖口もベルクロで絞れる仕様に。左手側のポケットはスナップボタンで留めるフラップタイプだ。
背面には左右からアクセスできるゲームポケットを装備。かがんだときに荷物が落ちにくいように深さも計算されているという。
ここまでやるか! と唸らされたのが、ジャケットの内側、腰部分に設けられたポケット。圧倒的な収納力はキャンプのときに大いに役立つはずだ。
2/2