オーベルジュ新作、フレンチ風の最高峰デニム
ほかにも、今季の新作には心を踊らせる最高峰デニムがスタンバイ。なかでも注目したいのは、ビームスで展開しているオリジナル、ブリッラ ペル イル グストとのダブルネームラインだ。
ブリーチデニム「PHIL MENPU BLEACH」3万800円/オーベルジュ(ホワイト代官山 03-3770-5931 ※ビームス 銀座 03-3567-2224 でも取り扱い有り)
こちらは、フレンチカジュアル全盛の’80年代末から’90年代にかけて、パリで流行っていたブリーチ色のデニムを再現したものだ。
シルエットは定番モデルの『PHIL MENPU』と同様の細身ストレートで、時間をかけて加工することでスカッとしたサックスブルーを生み出した。
アタリ部分にインディゴが残るという独特のレシピは、デニムの酸いも甘いも知り尽くした小林さんならではの技である。
アイボリーホワイトパンツ「PHIL MENPU IVORY」2万8600円/オーベルジュ(ホワイト代官山 03-3770-5931 ※ビームス 銀座 03-3567-2224 でも取り扱い有り)
「’80年代後半、ビームス社員の着用率がハンパなかったらしいです」というリーバイス 505のオイスターホワイトのカツラギデニムからインスピレーションを受けて製作。
ポール・ウェラーとミック・タルボットがコンビを組んだ伝説的バンド、スタイル・カウンシル。彼らのデビューアルバムである『カフェ・ブリュ』で、ふたりが颯爽と着こなしたフレンチコーデは今もなお色褪せず格好いい。そんなコーディネイトをイメージして作ったという一本は、今季のリーサルウェポンとして持っておきたい。
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「フェチでいえば、日本は突き抜けているかもしれない」――そう語る小林さんは、だからこそトライ&エラーの繰り返しによって、あらゆるデニムの生地を表現できるまで至ったのだと分析する。
それは、今の作り手や若い世代にとっては途方もない財産といえる。先達たちの情熱と夢が紡いできた日本のデニム。それを語り継ぎつつ、最高のデニムライフを送りたい。
小林 学さん●服好きから圧倒的な支持を集める「スロウガン」と「オーベルジュ」のデザイナー。
「世界最高峰! 日本デニムの今」とは……「デニムと言えばアメリカ」。かつてのヴィンテージブームを経験した人たちはそんな先入観を持ちがち。しかし今、世界を見てみると、プロはこう口を揃える。「デニムと言えば日本」。なんで? 方々から探る、世界最高峰、日本デニムの今。
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