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クリーナーで汚れ落としを。オイルを入れるならこのタイミング


クリーナー 手にウエスを巻き、クリーナーを染み込ませる。


クリーナー 丹念にクリーナーで拭いていく。


「次に、Tシャツなどの古布にクリーナーを少量取り、汚れを落とします。クリーナーは一度にたくさん取らずに、少量を数回に分けて、全体に伸ばしましょう」。

一般的な靴用クリーナーは強い溶剤を使ったものが多く、やりすぎるとレザーが乾燥してしまう場合があるので注意が必要だという。

「もしオイルを入れるなら、クリーナーで汚れを落としたタイミングがベストです。このあとクリームを塗布するのですが、含有しているワックスが膜を作り、オイルが浸透しにくくなってしまいます」。

 

あえて別の色で味を出すのも◎。色付きクリームを入れる


色付きクリーム 色付きクリームを指先に付け、塗り込んでいく。


ブラッシング そして、馴染ませるようにブラッシング。


「クリーナーには革を乾燥させてしまう副作用があります。革を保湿するために、クリームを塗りましょう。これも少量を数回に分けて、シワに沿ってまんべんなく塗り込んでください。その後、クリームを馴染ませるため、白馬毛でブラッシング。ここまででもアッパーにツヤが出てきます!」。

なお、ブーツと色味を合わせてブラックのクリームを使用したが、色味を深めるためには、あえて異なる色のクリームを用いるなど、色を合わせない方法もある。

本体より薄い色を使うのが基本だが、より遊びを入れたいなら、本体よりも濃い色のクリームを使うのもいい。ただし、シミを防ぐために素早くささっと塗り込むのがポイント。

右はブラウンのレザーに対してブラックのクリームを塗りこんだもの。左の新品と比べて、深い味わいが出ている。

 


最後にワックス仕上げ。柔らかいブラシで磨けば完成!


ワックスの塗り込み クリーム同様、ワックスも薄く広がるように塗り込んでいく。


ブラッシング 柔らかいブラシで仕上げが完成。


「最後は、ワックスで仕上げを。塗りすぎないよう、ワックスも全体に薄く伸ばしてください。そして、柔らかいヤギ毛のブラシで表面をなめらかに整えれば、基本のメンテナンスは終了です」。

ケア前、ケア後 メンテナンス前後のブーツを並べると、一目瞭然。右側は全体的にツヤが出て、色味が際立って見える。




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