ワックスで表面に膜をつくる
「仕上げは、指でワックスを塗ります。表面に膜を作ることで、より雨にも強くなりますよ」。
なお、つま先やかかとなど、曲がらない芯の部分にワックスをのせることが大事。曲がる部分にのせるとワックスの原料である蝋が割れ、白っぽくなってしまうのだとか。トウの塗る範囲は“シワの前まで”と覚えておこう。
最後の仕上げは水とワックスの両方使いで
「最後は布に水とワックスをつけて、さらに磨いていきます。水が潤滑剤となり磨きやすく、ワックスが乳化して、より輝きだします。はじめにワックスの膜を厚めに塗っておけば、水のつけすぎによるトラブルも防げる。これもポイントのひとつですね」。
仕上がりは、顔が映るほどツルツルピカピカに! 表面に膜ができたことで防水性が高まり、保湿もより長く続く。さらに、傷がつきにくい状態にもなるなど、まさにいいことづくしだ。
「革靴の防水対策のひとつに防水スプレーがありますが、光沢のある革や磨いた後の革靴に吹きかけると、せっかく作った膜が分解されてしまうので要注意! スエードなど、磨かない素材やマットな質感が好きな人は、防水スプレーもおすすめです。好みによって使い分けてみてください」。
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