デニムもヒップホップも先人の苦労があって進化した
「自分たちがラップを始めた’90年代に、デニムを綺麗に格好よくはいている大人なんてほとんどいなかったですから。今はストレッチが効いていたり、綺麗な色落ちのものがあったり、選択肢もいろいろあって楽しいですよね」。
スタイルの幅が増えて洗練されたのは、デニムだけではない。日本のヒップホップシーンも同じように、進化と深化を遂げた。お手本のなかったGAKU-MC世代のアーティストたちの奮闘が、のちのシーンの礎となった。
バックポケットの隠れアーキュエイトステッチはボトム側に施され、はく度にアタリ(痕跡)が出ていくディテールに。
「正直、テクノロジーも進化して情報も多くて、お手軽に格好いいことができるのは、羨ましい(笑)。でも、反面、自分がダサくて回りくどいことをいっぱいやってきて見つけた方向性って、大きな財産になっているのも間違いないんですよね」。
そんな試行錯誤を繰り返すことの大変さがわかるからこそ、手の込んだ作りのデニムをはくと特別な思いが生まれるという。
「リーバイス® メイド & クラフテッド®の“MADE IN JAPAN”のように、いい感じな色落ちやダメージを再現するのにも間違いなく先人たちの苦労があったワケで。そういうことを感じ取るとうれしくなるんですよ」。
こちらはライトなインディゴが白シャツに映える「502™」。もちろん、“MADE IN JAPAN”である。「502™」2万6400円(5月入荷予定)、シャツ2万6400円/ともにリーバイス® メイド & クラフテッド®(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)、キャップ本人私物
人に寄り添うことが“MADE IN JAPAN”の強み
リーバイス® メイド & クラフテッド®のデニムには、そんな物作りの真髄が詰まっている。しかも“MADE IN JAPAN”となれば格別だ。
「ヒップホップってそもそもアメリカのもので、それがたんぽぽの綿毛のように海を渡って日本に漂着して、この土地の養分を吸って、独自の花を咲かせたと僕は思っているんですよ。ジーンズ文化もそう。それを踏まえたうえで“MADE IN JAPAN”をはくと、さらに思い入れが強くなりますよね」。
太陽だけが赤くホイル加工された革パッチにも特別感が宿る。
源流はアメリカでも、日本ならではのオリジナルとして確立したものには、強いシンパシーを感じる。アコギを片手にラップを始めた当時から、その感覚は変わらない。
「自分がEAST END×YURIでメジャーデビューして、最初に出したアルバムのタイトルは『denim-ed soul』(デニム ド ソウル)でした。デニムは普段着で、ヒップホップも同様に堅苦しいものではない。言うなればライフミュージック。そんな思いを込めたんです」。
時代とともに進化しても、常に人に寄り添って肩肘張らずに楽しめるもの。そういう意味では、デニムもヒップホップも同じということだ。
「人の心に寄り添うのって、まさにMADE IN JAPANが得意とすること。そうやって常に身近な人に届ける音楽を作るのが自分のモットーなので、これからも絶滅危惧種として、やり続けたいですね。“denim-ed soul”の精神で(笑)」。
GAKU-MCさんが共感したMADE IN JAPANのリーバイス 左●伝統ある505™の進化版として登場した「551Z™」。股上はたっぷりとしていながら、膝下はすっきりとしたテーパードを描く。3万800円、右●ジップフライの定番「502™」は、スラックス感覚ではけるモダンテーパード。2万6400円/ともにリーバイス® メイド & クラフテッド®(リーバイ・ストラウス ジャパン 0120-099-501)
[問い合わせ]リーバイ・ストラウス ジャパン0120-099-501www.levi.jp