たくさんのネコ本に囲まれて過ごす4匹
ご主人がこちらの本屋をオープンする際にやって来た4匹。それぞれの名前は、クラウドファンディングで店の立ち上げを支援してくれた人が名付けてくれたという。
一番のかまってちゃんこと、読太(よんた)。「読太」とは命名主が本当はイヌにつけたかった名前だそうだが、甘えてすり寄ってくる彼女の姿はまさにイヌのようで、正直ネコながらぴったりな名前だ。
本屋を訪れるお客さんにすぐに懐くというのは、鈴。凛としながらも、常に虎視眈々と人の手や膝が空くのを狙う。誰にでも大人しく撫でられる姿が印象的だが、「『撫でさせてあげてるのよ』って、実は姫のような性格なんです」とご主人。
黒ネコのさつきは、ゴハンが大好きでほかの子たちよりも少しふっくら。じっと外を見つめていてつれない素振りだったが、本当はお腹を見せて甘えるほど警戒心が少ない性格とのこと(どうやら筆者には興味がなかったらしい……)。
そしてスヤスヤと眠るのは、ツンデレ代表・チョボ六。ご主人に甘えるとき、ゆっくりと突進してきて頭をすりつけてくることから付いたあだ名は「魚雷」。ちなみに名前は、民俗学者・南方熊楠が飼っていたネコの名前からきているそう。あだ名も名前も渋い。
全員メスで元保護ネコの4匹は、初めて出会ったときから大の仲良し。お気に入りの場所も同じで、最近はキャットウォークに設置されたふかふかのベッドがお好きなよう。但し、ベッドは2台しかないためいつも取り合いだ。
そんな彼女たちは、立派な本屋店員。個性的な4匹の店員と共に、この本屋を切り盛りするのは……。
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