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利用時に注意したい、マントルの装着方法


——故障ではないのですが、マントル(ガソリン・ランタンの発光体。これに火が付いて点灯する)がいつも破れてしまいます。何か長持ちさせるコツってあるんですか?

本来、マントルは長く使えるものなんですよ。付け方を間違えなければですが……。1回つけてみてください。

——(ゴソゴソ…。マントルを固結びでくくりつける)。

あー、これだとダメかもしれませんね(笑)。まず、取り付ける前にマントルに指を入れ、蛇腹のよれ具合を均等にします。

マントル マントルはいきなり本体に付けると負荷が一箇所に偏って破れやすくなる。装着前に口まわりを整えるのがベター。


そして、付ける場所は、本体の突起部分より下。固結びではなく、二重に仮結びをすることでちょうど良いところでしっかり止まってくれます。余った糸は切りましょう。こうすれば安定し、外れたり破れたりしなくなります。

組み立て 突起より下につけるのが正解。深く差し込むとマントルの一部しか燃焼しない。


これが正しい結び方。 写真提供:コールマン


——私みたいなランタン初心者にアドバイスをいただけますか?

ガソリン・ランタンは難しい機構のアイテムだという印象をもって、敬遠する方が多いですが、全然そんなことはないんです。単純なパーツの集まりなので、まずは苦手意識を持たないようにしてほしいですね。コールマンのランタンは一回買えば一生のパートナー。正しく使い、適切なケアをしてやってください。

山中さん 「調子が悪くなっても、シンプルな構造のためご自身での、簡単な修理だけで復活が可能です。何かあっても優秀な修理センターがあるのでご依頼いただければ歴代のほとんどのランタンが復活するので、愛着を持って末永くご使用いただきたいですね」。


 

平安名栄一=撮影 金井幸男=取材・文

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