>連載「隣のオッサンは青いか?」を読む 40代になってからの悩みのひとつといえば、いわゆる「オヤジ臭」。枯葉のように青臭い”加齢臭”や、使い古された油のような”ミドル脂臭”が挙げられる。妻や子供からは「臭い!」なんて距離を取られるうえ、会社の女性陣からの反応も気になるだろう。
デリケートな話題であるため、なかなか周りに相談できない人が多いはず。実際のところ、オヤジ臭を自覚している40代はどのくらいいるのだろうか? そして、どうやってニオイ対策をしているのか?
40~45歳まで既婚男性200名に、人には言えない加齢による「ニオイ事情」を聞いてみた。
オヤジ臭に気づくのは40代から!?
●自分からオヤジ臭(加齢臭・ミドル脂臭)がしていると思っていますか?
・していると思う 88.5%
・していないと思う 11.5%
やはり、回答者の9割近くが自分にオヤジ臭があると自覚。どうしても自分のニオイばかりが気になるが、周囲にいる同世代のほとんどにとっても気がかりであるようだ。
「する」と回答した人たちは、いつ頃から自分のニオイが気になり始めたのか。ランキングの上位を見てみよう。
●自分のオヤジ臭に気づいた年齢を教えてください。
1位 40歳(65人)
2位 35歳(32人)
3位 30歳(13人)
4位 45歳(11人)
5位 38歳(9人)
最も多かったのが40歳。そして、30代から気になり始めたという人も目立つ。全体の平均で見ると、37.9歳。まさに「オーシャンズ世代」が、オヤジ臭を自覚し始める世代というわけだ。
きっかけは「自分で気づく」か「人に言われる」か
では、そのオヤジ臭に気づいたきっかけは何だったのか。先ほどと同じく、「オヤジ臭がする」と回答した人たちに聞いてみた。
●自分のオヤジ臭に気づいたきっかけを教えてください。
<自分で異臭を感じた>
「起きた瞬間の部屋のニオイ」(45歳)
「汗臭いのとは違うニオイがするので気がつきました」(44歳)
「自分で自分のニオイを嗅いでみたときに気づいた」(42歳)
「仕事後に着替えているときのニオイ」(45歳)
「同年代の人のニオイに気づいて、自分も確認してみたら同じニオイがした」(40歳)
<誰かに指摘された>
「妻に『朝方は加齢臭がする』と言われて気づいた」(42歳)
「子供に脱いだ服がパパのニオイがすると言われたとき」(42歳)
「子供やクライアントに言われて気づいた」(43歳)
「同僚に指摘された」(44歳)
「部下に言われた」(45歳)
気づいたきっかけを覚えていないという人も多かったが、主には上記ふたつのタイミングに分かれた。普段はそこまで気にしていなかったが、ふとした瞬間に自覚したパターン。そして、自分では気づいていなかったが周囲に指摘されたパターン。
前者のように自分で気づけたならまだ良いが、後者のように人に指摘されるということは、知らず知らずのうちに人に不快感を与えていたということ。自覚がない恐ろしさをひしひしと痛感する瞬間であったことだろう。
自覚している以上、周囲に不快感を与えないよう対策するのは大人の男のエチケット。では、世間の40代はどのようにニオイ対策をしているのだろうか?
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