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「アート・マカオ」で心もラグジュアリーに


もともとアート展示に積極的なマカオですが、2019年、さらに大規模なアートフェスティバルが開催されることになりました。それが「アート・マカオ」です。

もともとアート展示に積極的なマカオですが、2019年、さらに大規模なアートフェスティバルが開催されることになりました。それが「アート・マカオ」です。会期は2019年6月〜10月、マカオ政府文化局とIR(統合型リゾート)運営企業6社によるビッグプロジェクトで、「街全体が美術館」をコンセプトに、ショッピングモールやホテル、博物館や庭園など、観光客も立ち寄りやすいスポットに、貴重なアートが展示されているのです。

KAWSの作品『Good Intentions』 ここにもKAWS発見!


モーフィアスもこの「アート・マカオ」のプロジェクトに参加しており、23階にあるギャラリースペースにて、先日静岡県のキャンプ場ふもとっぱらで期間限定アートイベントを開催したアーティスト、KAWS(カウズ)の作品『Good Intentions』を公開しています。高さ約6m、目がバツ印のお馴染みキャラが子供と寄り添った作品です。

パリ出身のコンセプチュアル・アーティスト、ダニエル・ビュレンの作品『Exploded Hut』。 ダニエル・ビュレンの、光を使った幻想的な世界。


またKAWS作品の横に並ぶのは、パリ出身のコンセプチュアル・アーティスト、ダニエル・ビュレンの作品『Exploded Hut』。日本でも数多く作品が展示されていますが、最近ではギンザ シックスがオープン1周年を迎えた際、草間彌生の南瓜に変わって、このダニエル・ビュレンの赤と青のストライプを用いたフラッグの作品が公開されたことでも話題になりました。

オーストリア出身のアーティスト、アーウィン・ワームの『Fat Convertible』が展示。 FATなコンバーチブルとはタイトルもユニーク。


またモーフィアスを含んだ「IR(統合型リゾート)シティ・オブ・ドリームズ」のショッピングモール内には、オーストリア出身のアーティスト、アーウィン・ワームの『Fat Convertible』が展示されています。

実は、3年前にアントワープのミデルハイム博物館で初めて彼の作品を見てから、ひそかに注目してきたアーティストのひとりだったのですが、まさかマカオで再会するとは! ちなみに日本では、青森県の十和田市現代美術館で彼の作品が見ることができます。

異色なアートとして興味深かったのは、ウィン・パレスで展示しているレフィク・アナドルの「Melting Memories」。 脳波をアートに。こちらは「ウィン・パレス」にあるレフィク・アナドルの『Melting Memories』。


異色なアートとして興味深かったのは、「ウィン・パレス」で展示しているレフィク・アナドルの『Melting Memories』。目には見えない、脳波のゆらめきをアート化したデジタルアート。コンピューターグラフィックスやプログラミングなどを駆使したメディアアートと呼ばれるカテゴリーで今、最も注目されている一人で、アート・マカオが幅広く芸術にアプローチしたフェスティバルであることの証左といえるでしょう。

ウィン・マカオではロバート・インディアナの有名すぎる作品『The American LOVE』が飾られている。 お馴染みの「LOVE」モチーフはトリコロールカラーで。


ギャラクシー・マカオでは、モナコ公国の公妃グレース・ケリーが生前に着ていたドレスや衣装などを展示した『GRACE KELLY: From Hollywood to Monaco』が開催。 グレース・ケリーが生前に着ていたドレスまで見られるアート・マカオ。


その他、「ウィン・マカオ」ではロバート・インディアナの有名すぎる作品『The American LOVE』が飾られていたり(まあこれは西新宿でも見られますが)、「ギャラクシー・マカオ」では、モナコ公国の公妃グレース・ケリーが生前に着ていたドレスや衣装などを展示した『GRACE KELLY: From Hollywood to Monaco』が開催されていたりと、街をあげてのアートプロジェクトが開催中。アート・マカオの作品は、一部はホテルの宿泊者のみ可能となりますが、観覧はすべて無料です。



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