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チェックポイント②【タグ】から得る素材の確証




—見た目や肌触りでなんとなく見当はついても、確証は持てないですね。

門畑 80年代半ばには素材の記載が義務付けられているので、必ずどこかに書かれていますよ。いちばんのヒントはタグです。ほら、このように「100% COTTON」ってデカデカと。

—ホントだ!

門畑 あとはタグの形式でしょうか。



—形式?

門畑 はい。80年代はペラっとした一枚タグ(写真上参照)が多く、90年代になると、内側に輪っかができる“まわし”(写真下参照)になるんです。もちろん全部ではないですけどね。



—なるほど。その後は?

門畑 90年代の後半くらいから2枚タグに。1枚目にブランドネームを入れ、下に重ねたタグに素材や製造場所などを記載したものを縫い付けていることが多いですね。そして2000年代初頭にはタグがなくなり、生地にそのままプリントするようなブランドも増えていきます。

スクリーンスターズの黒タグ。 スクリーンスターズの黒タグ。まわしタイプで、ポリ混ボディ。これは90年代のものだとわかる。


—ブランドといえば、Tシャツのボディのメーカーも気にした方がいいですか?

門畑 そうですね。90年代のバンドTでいえばジャイアント、ヘインズ、アンビル、ブロッカムあたりが四傑。80年代から90年代の移行期であればステットマン、80年代だとスクリーンスターズが有名ですね。スクリーンスターズも90年代に入ると白タグから黒タグになるので、このあたりも指標になると思います。



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