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ロングライドでは、温泉も楽しめるラフな服を 


Tシャツ、サンダル

このほか、長距離を走る場合と日常、それぞれに持ち運ぶという荷物を見せてもらった。ここでも乗る楽しみだけではないスタイルを大切にしている。

ロングライドの場合、帰りは温泉に立ち寄るのが南さんのお決まり。温泉で汗を流したあと、電車で戻ることも多いそう。そのため、途中で着替えるためのTシャツのほか、電車で帰る際のサンダルも欠かせない。

「もともとツーリング用のピタッとしたものより、少しゆとりのあるTシャツが好みなんです。これは私がライダーとしてもお世話になっているダブルベースのオリジナルTシャツ。

毎日着てもボディがヘタレないし、グラフィックも自転車で繋がる仲間の手掛けたデザインが多い。ストリートマナーから決してブレない、媚びないというスタイルがポイントです。ちなみに、ピスト用のビンディングシューズで電車に乗るのは抵抗があるので、多少荷物になりますが、サンダルもマストですね」。

 

ジム用アイテム

仕事帰りはジムで汗を流すためのアイテムを


通勤帰りにジムへ立ち寄るという南さん。そのため、毎日の通勤時はナイキのトレーニングシューズやウェアを持ち運んでいる。

「こちらもバックパックに入れて持ち運んでいます。クロームの展示会でもらったナップザックにまとめて入れていますが、シューズだけならバックパックにそのまま入れることも。無造作に入れても気にならないので、大きめのバッグにしておくと便利ですね」。

 

シティ派ライダーは、荷物の大きさは気にしないという選択!


ちなみに南さんは、通勤時とロングライドともに修理用具、アメニティ類は欠かさない。通勤時にはノートパソコンも持ち運んでいるから、重さは相応ではある。

「メッセンジャーとして働いていたとき、最低限の荷物で行く派となんでも持ち運ぶ派に分かれていましたが、自分はなんでも持ち運ぶ派(笑)。それでも、あくまで自転車は移動手段。乗っているときのスタイルはもちろんですが、自転車を降りてからのスタイルも気にしたいですね」。

機動力が必要になる自転車乗りにおいてライトなパッキングが正義と思われがちだが、自分の気に入ったものを身につけていても、快適な走行は可能なのだ。

ライトパッキングなど気にせず、南さんのように自分好みのスタイルを貫くのも、趣味を軽やかに楽しむ秘訣といえるだろう。さて、次回はそんな大荷物派の南さんの、サイクル時におすすめの便利ギアをお伝えする。乞うご期待。

 

櫛ビキチエ=写真 金光照子=取材・文

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