レストラン発祥のリゾートの極上ディナー
午後7時、お待ちかねのディナータイムだ。1982年、一軒のレストランからスタートした「ひらまつ」の真骨頂が発揮される。ここでも新しい発見がある。
目にも舌にも楽しいコース料理。いずれも食材の選び方、扱い方に現地へのリスペクトを感じられる。料理長・木下喜信氏はフランスのひらまつでも腕をふるったベテランシェフだ。
チャンプルーやソーキそばといった料理はもちろん美味しいが、沖縄であえてこんな食事もいい。地物の食材を用いたフレンチは、新しい感覚を与えてくれる。
ディナーを終え、真っ暗になった周囲は、原始の森から聞こえる美しい虫の音で包まれる。リゾートの灯り以外なにもなく、人工的な音などまったく聞こえない。まるで南国の孤島にいるような錯覚に。こんな場所があったなんて……まだまだ沖縄の魅力を知らなかったみたいだ。
いつもと違うアクティビティ、いつもと違うエリアで、いつもと違う体験を。組み合わせを変えてみれば、違う魅力が見えてくる。これからは新しい沖縄と出会える可能性が広がりそうだ。
【取材協力】 ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 宜野座 住所:沖縄県国頭郡宜野座村松田1425番 電話:098-968-5600 http://hiramatsuhotels.com/ginoza/ 澤田聖司=撮影 芋川健=取材・文