「ポケモンを通じて初めて聞いた子供の本音」
息子 でもフットサルもあるし、さいきんはオンライン英会話も始めたし、宿題もふえてるから、そんなにポケモンやる時間ないよ。
パパ そうだよね。家に帰ってくるのが夜7時過ぎだから、寝るまで3時間。パパが錦糸公園で遊んでいた子供の頃は時間がいっぱいあったのにな。そういえばテニスの体験会も申し込まないとね。
息子 うん。ポケモンもやりたいけど。
パパ また錦糸公園で探そうね。キャラクターものの服が嫌いなパパもポケモンだけは唯一許せるから。生織くんと合わせてTシャツだって着られるし。
息子 ぼくは大好きなゲンガーのTシャツがほしい。
パパ このミュウも格好いいじゃん。
息子 まあね。お父さんもおなじやつ着ればいいのに。
パパ いかにもじゃないのがいいんだよ(笑)。これは「MEW」でミュウって書いてあるんだよ。
息子 そうなんだ。じゃあ、いいよ。
パパ でも、自分が昔遊んでた公園で、生織くんとポケモンで遊べるなんて嬉しいな。もう少し昔のパパみたいに生織くんにも時間があったら……。
息子 ぼくも、もっと昔に生まれたかったよ。
パパ (笑)。
自分が子供の頃を過ごした場所で、今は息子と違う遊びに興じる。場所を軸につながる親子のポケモン物語。それはやがて最近の“時間の話”へと発展し、お互いの本音を語り合うひとときへ。
矢部さん親子にとってポケモンは、コミュニケーションのきっかけになっている。
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