自分たちが子供の頃に受けていた画一的な詰め込み教育から、個性を重んじる教育へ。学校のカリキュラムが変化してきているのは、ニュースや身の回りのことを見ていればよくわかる。
でも、それだけで我が子は将来、立派な大人になれるだろうか?
不安を抱きながらも、我が子にはどうしても期待してしまうオトーチャンに、ちょっと変わった学びの場をご紹介。
農業をテーマにした2日間の教育プログラム「AGRICATION(アグリケーション)」だ。
農場で楽しく学び合う、生きる力教育メソッド「アグリケーション」は、小学5年生、6年生の子供とその親が対象。よくある農業体験とはまったく違うコミュニケーションを通じて、“AI(人工知能)”に勝てる子供の育成を目指している。
なぜ農業が教育に良いのか? それは、農業が非常に高度な頭脳労働という側面を持っているからである。
効率的に動かないといけないし、天候といった不確定要素にも柔軟に対応しないといけない。マネジメント力、コミュニケーション力、表現力、判断力など、実はいろいろな“生きる力”が求められる仕事なのだ。
それでは「アグリケーション」の概要を、自由研究スペシャルエディションである「こまつな」のプログラムを例に見てみよう。
1日目(7月)は、論理的な「種まき」。実際に畑に種をまくのはもちろん、農業の実態や工程について学んだり、栽培パズルゲームで思考力・判断力を養ったり。アタマもカラダもフルに使う。
2日目(8月)は、戦略的な「収穫」。畑で野菜を収穫するだけでなく、そのあとの工程から食卓に野菜が届くまでの過程を学び、さらに流通ロールプレイングによるマネジメント体験もできる。
今回紹介した「こまつな」は、7月に1回、8月に1回の計2回で、種まきから収穫まで完了する。フィールドワークとラーニング、そしてアウトプット型の学び。それらすべてをバランス良く含みつつ、短期間でできる手軽さがありがたい。
今年の夏休みは、学校では教えてくれない新感覚の学びに、親子でチャレンジしてみるのはいかがだろう?
[問い合わせ]キューベックス・アグリケーション事務局03-6402-3939https://agrication.jp 中山秀明=文