「ありのまま」と「意図的」の差は永遠のテーマ
——皆さん、パーマはいかがですか?
奥村 マーシーさん(三浦理志)みたいな感じの、自然にほわっとしたパーマは素敵ですね。
長谷川 ナチュラル好きなので、あまりポジティブではないですが、天然か人工か、わからない感じなら、かけててもいいかな。
越智 男は黙ってパーマ、と私は思っているくらい。髪質が直毛でさらさらしすぎると幼く見える傾向があるんです。そこで、ユルくパーマをかけてハーフウエットに仕上げるとオーシャンズ世代の色気が際立つ。無造作な仕上げでオン・オフの表情も変えられますから。
——自然と不自然のバランスについては、どう捉えればいいんでしょうか?
奥村 男女には線引きの違いがあると思いますよ。女性が言う「自然」は、無造作というくらい。ともすると不潔につながる本当の「ありのまま」は求めていない。
越智 最終的には、どのような印象を与えたいか、というところに落ち着くんだと思います。冒頭に私が言った、流行に乗る、乗らないの問題もありますし。
越智 それはあるかもしれませんね。素材の良さを出すのが、私たち技術者の仕事ですから。ちょうどエネルギッシュなオーシャンズ世代だから、やりがいはあるんです。だから、「頑固さ」をちょっと捨てて、新たな自分の魅力を引き出してもらう、くらいの感覚で、新しい髪型に挑戦するのはとってもいいと思います。
——中身を出していくスタイルですね。
越智 路頭に迷ったら、当店に(笑)。
一同 最後も宣伝かい!
naohiga=イラスト