- トップ
- あそぶ
- 雨の日は、酒を片手に騙し合い! 男同士が盛り上がる“ブラフ系”アナログゲーム3選
雨の日は、酒を片手に騙し合い! 男同士が盛り上がる“ブラフ系”アナログゲーム3選
連載「脳が悦ぶ、アナログゲーム」
梅雨シーズン到来。アウトドア派にとっては憂鬱な季節だが、時間に余裕ができるだけに新しい愉しみを発見するいい機会。屋内でも最高にエンジョイできて、外遊びとはひと味違う“脳が悦ぶ”アナログゲームを紹介する。
仲間と一緒にアウトドアレジャーの予定が、あいにくの雨で中止に。急遽、自宅での飲み会になってしまったが、さて何をすれば盛り上がるのか……。そんな状況への備えとして、ぜひ揃えておきたいのが、“ブラフ系”のアナログゲームだ。
「飲みながら遊ぶなら、ポーカーのようにハッタリをかましたり、相手の心理を読んだりしながら勝負を決める“ブラフ系”の作品をオススメします。この手のゲームはルールが簡単なので、初めて遊ぶ人でもすぐに覚えられるほか、カードタイプの作品が多いため、テーブル上で邪魔になりにくいのが良いところなんです」(ボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFÉ」オーナー・白坂 翔さん)。
【今回のアドバイザー】白坂翔さん株式会社ピチカートデザイン代表取締役社長。アナログゲーム好きがきっかけで、2011年にボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFÉ(ジェリー ジェリー カフェ)」をオープン。現在、全国に店舗を展開。メディアを通じ、その魅力を伝える活動も盛んに行っている。
白坂さんによれば、“ブラフ系”のアナログゲームは、テーマやデザインが大人の男性にマッチするものが多いので、男同士で遊ぶのに好適だという。
「互いの心理を読み合うので、仲間たちの意外な一面が垣間見えるなど、ただの飲み会とは一味違うコミュニケーションが楽しめます。杯を重ねるうちに、つい手元が乱れたり判断を誤ったりといったアクシデントも増えるので、笑いと突っ込みが絶えない、楽しい飲み会になるはずですよ」。
そこで白坂さんに、男同士の飲み会にも最適なブラフ系アナログゲームの名作を3点紹介してもらった。雨の日の飲み会を楽しく演出したいなら、ぜひ体験してほしい。
【男同士で遊ぶブラフ系アナログゲームのオススメ!】
ハッタリと度胸が勝負を決める!ブラフ系ゲームの古典的名作「スカル」
【ココがポイント】・ルールや手順がシンプルで飲みながらでも遊べる
・チキンレース的な展開と心理の読み合いがスリリング
【どんなゲーム?】 一説によれば、アメリカの暴走族たちの間で、リーダーを決める度胸試しにも使われていたという、古い歴史を持つブラフ系ゲームの古典的名作。
バラ3枚、ドクロ1枚という4枚の持ち札を参加者が順番に場に裏向きで出していき、場に出された札の中に、めくってはいけないドクロの札が含まれているかを読み合うのがゲームのポイントになる。
「俺は3枚めくれるぜ」、「だったら俺は4枚めくれるぜ」というようにめくる枚数を申告し、いちばん多い枚数を宣言した人が”持ち札をめくる権利”を獲得。宣言した枚数を見事、ドクロをめくらずにバラだけをめくれば度胸試しは成功だ。
ただし、めくる権利を獲得した人は、まず自分が出した札をすべてめくってから、ほかの人の札をめくるというルールが、このゲームを面白くしている。
つまり、自分が場にドクロの札を出した場合も、敢えてめくる枚数を宣言し、それ以上の数字を宣言したほかのプレイヤーが自分のドクロをめくるように誘導することもできるのだ。
ブラフ系ゲームなので、もちろん言葉によるミスリードもあり。ポーカーにも似た駆け引きを、シンプルなルールで楽しめる、まさに大人の男にピッタリなアナログゲームといえるだろう。
【男同士で遊んでもらいました!】今回は、撮影に協力してくれた露木啓介さん(2児の父)と、編集部の2名で「スカル」を体験。
初対面同士ということもあり、「仲のいい友達なら、表情やしぐさから心が読めるんでしょうけど」と、最初は戸惑っていた露木さんだったが……。
何度かプレイを重ね、互いの性格やクセが判明してくると、ブラフ系アナログゲームの面白さが自然と理解できた様子。
「いやいや、その顔は1枚目からドクロを置いてる感じですよね~」と、打ち解けた表情でゲームを楽しむことができた。
「初めて会う人とでも、すぐ楽しめるようになりましたね。会話の糸口を見つけるのが難しい社交の場で仲良くなるきっかけを作る役にも立ちそう、と思いました。仲間同士だったら、絶対盛り上がるでしょうね!」と、アナログゲームの“効能”も発見した露木さん。これをきっかけにハマってしまいそうだ。
2/3