歴史と伝統を継承しながらも、時代の先端を行く「発想力」。そんなプレミアムブランドのジュエリーには、大人を魅了する刺激と安心感が同居する。
デイリースタイル、軽装になる夏こそ、その逸品が効いてくるのだ。
伝統と奔放さが融合した、かつてないバランス感
CARTIER カルティエ
光沢があり、滑らかで、揺らめく。これがカルティエが次なるアイコンとして発表した新作「クラッシュ ドゥ カルティエ」だ。“ふたつの顔を持つジュエリー”をコンセプトに、クラシックでありながらモダン、幾何学的でありながらフェミニンといった相反する要素が融合して生まれたコレクションである。
「スタッズ」「クル カレ」「ビーズ」などメゾンのデザインコードを再解釈することで、華やかかつ軽やかなK18PGを独創的なフォルムに仕上げているのが特徴だ。強さを象徴するようなスパイキーな見た目でありながら、内側の繊細な波状の形状が心地良い装着感をもたらしてくれるというギャップもいい。そして、この発想を見事に具現化する高い職人技術にも心を動かされるのだろう。
20年間、進化しながら再解釈され続ける名作
BVLGARI ブルガリ
2019年、記念すべき20周年を迎えたブルガリの傑作コレクション「ビー・ゼロワン」。ローマのコロッセオからインスピレーションを得た、円形競技場の優雅な姿がモチーフだ。これまで、スパイラルの幅に変化をつけたり、大理石やセラミックといった革新的な素材を用いることで再解釈され続けている。
K18WGバングルのような今季モデルがラインナップする中、K18WGリングは誕生当時のオリジナルである5バンドリングの復刻で、内側には「XX Anniversary」の刻印が施される。また、K18PGリングとネックレスは、’17年に発表された建築家のザハ・ハディッドがデザインしたコラボコレクション「ビー・ゼロワン デザイン レジェンド」の新作。中央部にブラックセラミックがあしらわれているのが特徴だ。
スタイル不問に楽しめる万能ジュエリー
PIAGET ピアジェ
カジュアルからフォーマルな装いまで身に着けたい、という誰もが抱く想いこそ、ダイヤモンドなのにさりげないピアジェの「ポセション」でかなえたい。K18WGのバングルは両端を飾るパヴェダイヤモンドがあしらわれた回転するふたつのリングが特徴。また、重なり合って軽やかに回るWGリングは「自由、でも決して離れないふたり」を意味する。
ダイヤモンドこそ、普段使いできるものがいい
HARRY WINSTON ハリー・ウィンストン
贅沢にダイヤモンド9個をあしらったクロスペンダントと直線上に並んだラウンドカット・ダイヤモンドとスクエアモチーフを描いたプラチナが、碁盤の目に張り巡らされマンハッタンのストリートを表現したペンダント。さらに洗練されたデザインの「バンドリング」2型。さすが“キング・オブ・ダイヤモンド”と称されるだけあり、嫌みなくさらりと着けられる逸品だ。
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