キャンプフェスの注意点
駐車場からテントまでの距離に注意。荷物は少なめに
そんな魅力尽くしのキャンプフェスだが、フェスならではの気をつけるべき点もあるので、そこにも触れておきたい。
キャンプフェスには当然、かなりの数のキャンパーが集まる。そのため、場内整備の関係上、テントサイトと駐車場の距離が離れていたり、車の入退場の規制がかかったりするなど、いつものキャンプと勝手が違うことも多いので、各イベントの運営内容をしっかりチェックしておくことが肝心だ。
特に、駐車場からテントサイトまで数百m以上も荷物を運んでいかなければならないケースもある。そんな場合のために、いつもより軽めの装備で臨むことをオススメしたい。
迷子や熱中症。いつも以上にケアを
キャンプフェスは、人気のところだと数千人の来場者がいる。そのため、通常のキャンプ以上に広いスペースを日が暮れるまで行き来することになり、子供の迷子ケアは十分すぎるほどにしておきたい。イベントには必ずインフォメーションブースがあるので、何かあったときのために場所をチェックしておくといい。
また、熱中症にも注意が必要だ。音楽ライブに夢中になり、数時間炎天下にいることを忘れてしまうことも。さらに、高揚した気分でアルコールを摂取し続けると脱水症状のリスクも高まる。キャンプフェスでは、子供はもちろんだが、音楽好きの大人こそ体調管理に気をつけたい。
予算は通常キャンプより割高。その分、お祭り気分を満喫すべし
キャンプフェスは当然チケット代がかかる。今回の「フジ&サン’19」の場合、入場チケットは「2日通し券」が大人1名1万5000円(※当日券は1万6000円)。さらに、テントサイトと駐車場を利用すると少なくとも7000円の費用が必要になるだろう。
お気に入りの音楽やアーティストを間近で楽しみ、朝から夜まで子供と一緒にお祭り気分を味わうイベントへの対価と考えたときに、決して高くはないと言って良いのではないだろうか。
キャンプフェスは、キャンプを楽しむ「もうひとつの選択肢」
いつものキャンプとも違う、野外ライブとも異なる、キャンプフェスならではの魅力。音楽好きはもちろんだが、音楽だけではないアクティビティなど、屋外でほどよい「お祭り感」を満喫できるという点では、非日常を求めるキャンパーならぜひ、今年のキャンプシーズンにひとつの選択肢として入れておきたい。
さて次回は、今からでも間に合うキャンプフェス情報をお届けしよう。
島崎昭光=取材・文