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去年の自分を超えるために、今年も参戦!


去年ゴールしたときの「もっと頑張れたかも……」という気持ちは、その後も後悔としてずっと残っていた。そして前回の自分を超えるために、今年も参戦を決意。オーバーペースは論外だが、今年は前半から脚力をフル稼働して去年のタイムの更新を目指すことにした。

地元・札幌の参加者のなかには、この競技のためのトレーニングを行っている人もいるというが、自分は特に行っていない。しかしながら軽い足底筋膜炎だった去年よりは脚の状態はいい。

昨年知り合った地元からの参加者たちと挨拶を交わし、お互いの健闘を誓い合う。そしていよいよスタートだ。

去年よりも最初の100mダッシュは速いペースで。100m通過は20秒もかかっていないから、7分56秒の自己記録更新はゆとりがあると思うが、ここからがキツイ。ダッシュの勢いを利用して上り始めるが、最大斜度37度の傾斜に跳ね返されて、次第にゆっくりペースに。もう少し二本脚で進みたかったが、後半の大失速を避けるために四つん這いにチェンジ。

傾斜のキツくなり始めの頃は何人かに抜かれたが、踏切台手前までに抜き返す。そしてジャンプ選手が滑走する木製スロープ部分へ。この時点では「6分台もいけるかも!?」と思ったが、前半で頑張ったせいか去年よりは脚力のゆとりがなく、それは容易でないことは理解できた。

「いいね!」ポーズをしているが、表情からわかるように本当はかなりキツかった(笑)。


それでも「行けるとことまでは脚だけで行こう!」と決意し、四つん這いでほとんど動かない参加者の集団を次々に抜いていく。

脚だけで進み、四つん這いの参加者をどんどん追い抜く。


そんな自分を見て、先にゴールして応援に回っている参加者からは「あの人まだ余裕あるじゃん!」との声も聞こえてくる。途中、腕元のスポーツウォッチ「SUUNTO 9」で時間を確認すると、すでに6分57秒。「6分台は無理だったか……」と残念な気持ちになるが、最後まで必死に脚を動かしてゴールを目指す。

ゴール手前でも何人か抜き、ついにゴール! タイムは手元の時計で7分38秒。ゴール奥のマットでしばらく呼吸を整える。

ゴールタイムは手元のSUUNTO 9で7分38秒(公式タイム7分36秒69)。去年の記録を20秒ほど更新することができた。


無事にゴールできた、そして去年の自分も超えられた。結果、今年も大きな達成感を味わうことができた。そしてやはり「来年もまた出よう!」という気持ちになった。それほどまでに、このRED BULL 400という競技は人を魅了するのだ。

ゴールエリアからの眺望。「こんな凄い傾斜を登ってきたのか!」と達成感を得ることができる。


ゴールエリアではレッドブルのサービスが。疲れたカラダにはレッドブルが本当に嬉しかったし、彼女の笑顔もありがたかった。


帰りはリフトで降りるが、改めてコースの傾斜の凄まじさにビックリ。




4/4

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