何げなく着けたふたつのバングルが意外と相性が良かったり、組み合わせが無限にある重ね着けってやっぱり楽しい。
素材、色、フォルムなどをちょっとだけ意識して選んでみると、また新たな発見がありそうだ。
素材違いでもクラフト系なら統一感が生まれる
ひとつはアセテート素材を飴細工のように練り込んだべっ甲カラーのもの。片や北アフリカに住む遊牧民、トゥアレグ族の伝統工芸であるシルバーのもの。素材も色みもデザインも異なるふたつだが、クラフトバングルという親和性が、ここではうまく調和してくれそうだ。
シルバーはデザイン性の高いナローバングルが新鮮
写真上のモデルは重力や風によって雫が揺らぎ落ちていく動きをイメージしたというユニークな発想のもとに生まれたアブストラクトなデザイン。下のモデルは2枚のプレートとチェーンで構成された武骨なルックス。主張の強いシルバーバングル同士でも、ともに細身だとずっと合わせやすくなる。
華奢なチェーンタイプならゴールドでも嫌みにならない
ややもすると艶っぽくなりすぎたり、嫌らしく見えたりとシルバーよりも難易度の高いゴールド。ダイヤモンドが配されたかなり細身のチェーンブレスと、同じくチェーンタイプで船の滑車がモチーフという華奢なモデルの重ね着けなら、ゴールドでもこんなにもエレガントに仕上げられる。
夏らしさが演出できるコードブレスは色鮮やかに攻める
ともにニューヨーク発の女性デザイナーが手掛ける2ブランド。ハンドクラフトによるゴムブレスレットとワックスコーティングされたナイロン紐の編み上げブレスレットというコードタイプの重ね着け。たまには、これぐらい遊び心溢れるカラーリングの組み合わせで楽しんでみるのもいいかも!
山本雄生=写真 柴山陽平=スタイリング 大内康行=文