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日本より5年は進んでいるコーヒーライフ


そしてもう一店、欠かせないのが、スターバックス・リザーブ・ロースタリーです。今春、中目黒にもオープンしましたが、シアトルでこの新形態が生まれたのは2014年のこと。いかにシアトルが時代の先を見据えているかがわかります。





最大の特徴は、その名の通り店内に置かれた巨大な焙煎機。これまでも焙煎機が併設されているコーヒーショップは珍しくありませんでしたが、店内のいちばん目立つ位置に設置し、“見世物”にしてしまったロースタリー型店舗は、確実に今のカフェスタイルの象徴。それをいち早く実現していたショップなのです。



個人的には、初めてサンフランシスコでブルーボトルコーヒーを訪れた際、高品質な豆の選別と抽出方法へのこだわりに興奮を隠せませんでしたが、その中間にある「焙煎」という過程で、まだこんなにワクワクできるのかと、ロースタリー店舗で感動したものです。



これがサードウェーブの次の形態かどうかはまだわかりませんが、こうした体験は確実にワクワクを与えてくれるもの。2019年に世界5店舗目となるスターバックス・リザーブ・ロースタリーが中目黒にオープンしたので、同様の体験は日本でも可能となりましたが、だからこそここシアトルは、東京よりも5年はコーヒーカルチャーの未来を行っている場所といえるのです。



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