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2. ウクレレにハマるビートルズの名曲『Ob-La-Di, Ob-La-Da』


次に教えてくれたのは、ビートルズの名曲『Ob-La-Di, Ob-La-Da』。1968年に発表されたレゲエ風の楽曲だ。耳馴染みのいい軽快なメロディは、ウクレレにも難なくハマる。

さらに、選曲のポイントは「コードの数」だという。コードとは、ピアノでいう和音のこと。ウクレレに挑戦するなら、まずはコードに応じた指の押さえ方を学ばないといけない。



「いきなりコードの多い曲を弾くのは、初心者には難しいですよね。その点、『Ob-La-Di, Ob-La-Da』なら3つのコードだけで演奏できます。サビも非常に有名なので、子供でもすんなり歌えるのもポイントです」。

 

3. ウクレレの魅力は、陽気なだけではない。『Over the Rainbow』でメロウな気分を。


ウクレレの世界では、イズラエル・カマカヴィヴォオレによるカバーが伝説となっている『Over the Rainbow』。340kgの巨体から放たれる歌声に、多くの人々が魅了された。ちょっぴり浸れるメロディは、陽気なだけではないウクレレの味を引き出してくれる。

「こちらも歴史ある名曲なので、大人にも子供にもマッチします。穏やかな曲調は、よく晴れた休日にぴったり。こうしたタイムレスな曲を、幼い頃から自分の引き出しに入れておくのは大事。長い人生でずっと愛せる、色褪せない曲ですから」。

 

4. 親子でブックマークできる曲『どんな時も。』


1991年にリリースされた槇原敬之の出世曲『どんなときも。』は、親世代にドンピシャで刺さる思い出の曲かもしれない。コードは簡単でビギナー向き。いささかオッサンじみているが、少年時代に思いを馳せながら弾いてもいい。

「子供は知らないのでは? と思うかもしれませんが、最近では小学校の音楽の授業で習うこともあるらしくて。大人にとってはノスタルジック、子供にとってはキャッチーなメロディ。親子でお気に入りにできる曲なんです」。

 

5. 難しいけど、弾きこなしたらカッコいい。『All You Need Is Love』


最後に教えてくれたのは、これまたビートルズの名曲『All You Need Is Love』。肩の力の抜けたメロディが、ウクレレの魅力を引き立てる。その場で披露してくれたLina Linaさんの弾き語りは、緑いっぱいの庭先にニクいほどハマっていた。



「ちょっと難しいけど、弾きこなしたらカッコいい曲。歌詞は英語でボリュームもあるので、歌えるだけでも『あいつやるな』ってザワつきますよ(笑)。初心者向けの曲を攻略して、ワンステップ上を目指したくなったら挑戦してみましょう」。

ちなみに、こうしたウクレレの楽譜はどうやって入手するものなのだろう? Lina Linaさんは、その方法と選び方もアドバイスしてくれた。

「基本的には楽器屋などで入手できますが、手っ取り早いのはAmazonなどの通販サイトで『ウクレレ 初級』のように検索して、上位の書籍を購入すること。掲載曲のリストに目を通して、弾きたい曲が4曲ほどあったら“買い”ですね。初心者向けの書籍には、初級でよく使うコードはもちろんのこと、チューニングの仕方もばっちり網羅してありますよ」。

国境も世代も超えて、あらゆる音楽とマッチするウクレレ。父と子の“ヒットソング”を探すのも、ウクレレの楽しさのひとつかもしれない。

 

佐藤宇紘=取材・文 小島マサヒロ=撮影

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