OCEANS

SHARE



最初に身につけるのは、コード伴奏での「弾き語り」



さて、曲を決めたらいよいよウクレレの弾き方を身につける。本番はここから。
advertisement

「いろんなスタイルのあるウクレレですが、最初に挑戦したいのはコードを伴奏しながら歌う『弾き語り』。バック音だけをジャカジャカと鳴らして、メインメロディは自ら歌うスタイルですね。メロディを演奏する『ソロ弾き』に憧れる人も多いけど、初心者には難度も高いです」。

コードとは、ピアノでいう和音のこと。同時に鳴らした複数の音を、ひとつの音として捉える。複数の弦を押さえながら弾くことになるため、どのコードならどの指を押さえるか、そのルールも学ばないといけない。初心者の場合、C、F、G7のコードからマスターするのが一般的だ。



 

だが、コード名はアルファベットと数字の組み合わせ。子供に覚えられるのだろうか?

「ウクレレのフィンガーボードに色つきのシールを貼るといいですよ。『このコードは赤色を押さえる』みたいな要領なら覚えやすくないですか? 私のスクールの生徒さんにも実践してもらってるワザです」。

3/4

エンジョイすることが、最優先。Lina Linaさん流・上達術


実際にLina Linaさんの教室に通う、神田さんに親子セッションを披露してもらった。


コードを覚えたら、あとは練習あるのみだ。Lina Linaさん流の上達のコツは2つ。

「ひとつは歌いながら演奏すること。歌いながら、弾く。弾きながら、歌う。不思議なもので、片方に専念するより同時にやるほうが身につきます」。

この“裏技”によって、Lina Linaさんの生徒も曲を体に覚えさせていくとか。では、もうひとつのコツは?
advertisement

「難しくて弾けない箇所は飛ばしてください。まずは曲を弾き切って、全体像をつかむこと。それによって苦手な傾向も見えてきます」。

披露していただいた神田さん親子も、つまづいてもどんどん先に進む。いつも練習ではこんな感じなのだそう。


「演奏につまずくと、『ここがダメだから次に進めない!』となりがち。でも、一曲の楽譜の中には簡単なところも難しいところもあるものなんですよ。そこで立ち止まっちゃうと、その先は簡単なのに進めなくて楽しくなくなってしまう。ひとまずは先に進んで、弾けるところを楽しく弾く。苦手なところはあとから練習しましょう」。

最優先事項はエンジョイすること。できない苦しさではなく、できる楽しさを味わう。それがLina Linaさん流のウクレレ哲学であり、上達のコツでもあるのだ。

ウクレレは、急かさない。マイペースにのんびり身につければ、それでいい。



4/4

次の記事を読み込んでいます。