今年、誕生したブランド「メイク センス ラボラトリー」。スラックス専門の熟練職人が生み出す1本は、これがまた気持ちいいうえに格好いい。
そのどれもが我々の琴線に触れるものばかりなんだ。
創業90余年、スラックス専門の工場が手掛けた5本
2018年2月に誕生したメイク センス ラボラトリーのテーマは「日常のワンシーンを切り取り、その場に相応しいボトムスを作る」というもの。デザイナーは鈴木輝永さん。
「TEBURA」はオフにぴったりのパンツ。腰裏の袋地を折り返せば外出しポケットに。
こちらは、美術館に行くときに似合いそうな2タックパンツ「HAIKARA」。
究極のリラックスのためのフリース地の「IGOKOCHI」。
股にベンチレーションを備え、ドライブやフライト時も蒸れ知らずの「NOMADO」。
そしてセンタープレスの利いたスラックス「OYOBARE」。
これらはすべて、鈴木さんの実家のスラックス専門工場「第一被服」で作られている。1926年に東京・台東区に創業。現在は埼玉県の草加市にて、熟練の職人たちがミシンを操っている。
「こんなパンツがあったなら」というアイデアを実現する技術力。日本の服作りの誠実さがここにある。
中村利和(BOIL)=写真 松本有記=スタイリング