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2018.05.20

ファッション

コーデの出来はパンツでキマる。お洒落人の私物ボトムスを大調査

装うことが好きな大人たちの期待に応えるアイテムは、一体どんなものなのか。
アウター、トップス、ボトムス、シューズ&アクセサリーの4部門について、ファッション業界人の愛用品を調査した。

着回しやすさ、アガるデザイン、気持ちのいい質感……とその理由はさまざま。
ヒットどころかホームラン級の使い勝手の良さ。登板回数が多いのも納得だ!

今回はボトムス編

「パタゴニア」のパンツ


有働さん私物


かねてからランニングを嗜むデザイナーの有働さんにとって、ジョガーパンツは切っても切れない関係にある。「このパタゴニアのパンツはいわゆるスポーツブランドのものと比べて、控えめなデザインであったり、シルエットが洗練されている。そのデザインを活かして本気使いだけじゃなく、普段もワンマイルウェアとして活用しますね」。出張の際にもよくはいて、シャツ&プレーントウシューズとの組み合わせを楽しむそう。
愛用している人
「ファクトタム」デザイナー
有働幸司さん(47歳)

 


「ヤエカ」のパンツ


松本さん私物


「年のせいか、昔よりも清潔感が気になるようになり……」と言うニューバランスの松本さんが頼りっきりなのがこのパンツ。すでにリピート買いしたもので、ほかにグレーとネイビーも所有し、はき回しているという。「正統派のウールスラックスのようで、実はポリエステルレーヨンで軽く、ストレッチ性も高い。レギュラーストレートな形がいろんな靴と合わせやすいですよ。はき倒して、毛玉ができるのが交換の目安ですね(笑)」。
愛用している人
「ニューバランス」商品企画
松本充史さん(36歳)

 


「ユニフォーム エクスペリメント」のパンツ


岡田さん私物




クリエイティブディレクターとして撮影などの外出仕事が多く、ビジネスでも動きやすいカジュアルファッションの岡田さんはスポーツミックスが基本。「とはいえ、ブラックやネイビーの服でシックに。リブ裾だとスニーカーが合わせやすく、色違いなどで10本以上ストックしているくらい気に入っています。廃番にならないことを願っています(笑)」と、最旬スニーカーのひとつ「ナイキ エア ヴェイパーマックス 97」との合わせを楽しんだ。
愛用している人
クリエイティブディレクター
岡田考功さん(39歳)

 


「ラルフ ローレン」のパンツ


今泉さん私物


約5年前から愛用し、はき潰しては新調を繰り返すデザイナーの今泉さん。「ベージュのチノはいろいろとはき比べたのですが、これがゴワつかずしっくりくる」というのはラルフ ローレンのテーパードシルエットのもの。「腰や腿などはユルいですが裾回りはコンパクトでだらしなさはなく、仕事柄、シャツを着る機会が多い僕は重宝します。爽やかなライトベージュなので、夏には鮮やかな柄シャツに合わせようかな」。
愛用している人
「アヤメ」デザイナー
今泉 悠さん(35歳)

 


「リーバイス」のデニム、「レッドロープ」のショーツ


三浦さん私物


三浦さん私物


デニムとショーツ、海なスタイルに欠かせないふたつを新調した海男マーシーこと、モデルの三浦さん。デニムはリーバイスから登場した、コーンミルズ社製の生地を使用した501で「パリッとしたリジッドらしい生地感と、いい意味で野暮ったいシルエットが好き。最近のデニムはシルエットが僕にはキレイすぎるものが多いですが、これは自分らしくはける」という。一方でショーツは「黒ベースで大人っぽいですが、柄はカワイイ。もうコレは白Tに合わせるだけでもキマるでしょ!」。ちょっとユルさのある2本を選ぶあたりがマーシーらしい。
愛用している人
モデル
三浦理志さん(47歳)

 


「CPCM」のパンツ


竹島さん私物


ヘアメイクとして雑誌などで活躍する竹島さんは、撮影現場で目立たない色使いと動きやすいことがヘビロテする服の絶対条件だと語る。「クリースの入ったグレーのワイドパンツは、素材がレーヨンで肌触りが良く、シックだけどはき心地も申し分ない。あまりにもラクだから、週の半分ぐらいはコレですね(笑)」。少し大きめのコーチジャケットとローテクスニーカーを合わせた姿は、大人ストリートといった雰囲気だ。
愛用している人
ヘアメイク
竹島健二さん(34歳)

 


「レッドキャップ」のパンツ


日景さん私物


学生時代にスヌープ・ドッグなどのヒップホップアーティストやストリートファッションの影響でワークパンツを今も好んではき続けているという「ガラパゴス」店主の日景さん。「冬場は地厚なディッキーズやベンデイビスのものを、暖かくなるとレッドキャップのパンツがほぼ毎日。タフであるうえに、ポリ混の生地が涼しくて快適なんですよね。このPT20というタイプはユルいシルエットで体型を気にせず楽しめるのもうれしいところ」。
愛用している人
「ガラパゴス」店主
日景 上さん(37歳)

 


「ビームス プラス」のパンツ


1万2000円/ビームス プラス 原宿 03-3746-5851


ユーロミリタリーのアンダーウェアに着想を得たというイージーパンツはビームス プラスの継続品番のひとつ。コミュニケーションディレクターの土井地さんは2年前の春夏に購入して以来、買い足しながら愛用中。「軍モノ好きとしてはその背景に男心をくすぐられる。細めですが伸縮性があるからはき心地もいいし、仕事のときも休みに娘と遊ぶときにも、シーズン問わずはいています」。その性能から、これからの時期は野外フェスなどでも活用するそう。


愛用している人
コミュニケーションディレクター
土井地 博さん(42歳)


 


「イエスタデイズトゥモロウ」のパンツ


三宅さん私物


「デザインに若さのあるブランドのものですし、50歳を超えた僕からしたら挑戦でした(笑)」。八分丈の少しショートレングスのワイドパンツは、サイドシームが断ち切りになっていて遊び心満点。「ただ、はいてみたら、黒だから取り入れやすく、白Tやオールブラックのスニーカーなどシンプルなワードローブのアクセントになってすごくいい。おまけに薄手のテロっとした素材ですごくラク」と、ヘビロテ中のご様子。
愛用している人
モデル
三宅 敬さん(51歳)

 


「スタンダード カリフォルニア」のパンツ


1万3000円/スタンダード カリフォルニア 03-3770-5733




ツイル素材のワークパンツは若い頃から阿久戸さんの定番。だが50歳の今、それを大人っぽくはきたくなり、行き着いたのがこのテーパードシルエット。「サンフランシスコのサーファーたちからヒントをもらいました。彼らはディッキーズやベンデイビスの裾を自分で詰めてはいてて、それがすごくスマートで。ウールのスラックスははかない自分でも大人っぽく見える安心感でついつい手が伸びます」。
愛用している人
「スタンダード カリフォルニア」代表
阿久戸秀高さん(50歳)

 


「リズム」のボードショーツ


吉川さん私物




日本指折りのプロフリーサーファーとして知られる吉川さんは、夏の多くを水陸両用ボードショーツで過ごす。「サーフ用ワックスが付着しにくい素材なので、普段着としても使用感が出にくいのがいい。スリット入りで動きやすく、サイド&バックポケット付きで陸でも重宝します。旅先でもはいていれば、不意に波がいいときも即海に入れますしね」。
愛用している人
プロフリーサーファー
吉川共久さん(43歳)

 


「ヘリーハンセン ロイヤルマリンクラブ」、「ウエストオーバーオールズ」のショーツ


2万円/ヘリーハンセン ロイヤルマリンクラブ(ヘリーハンセン 原宿店 03-6418-9669)




3万8000円/ウエストオーバーオールズ(トフ 03-3711-7795)




「夏は、普通の人なら選ばない派手な色だったり、着こなすのが難しいアイテムに挑戦したくなる」と持論を展開する大貫さんの、ふたつのショーツによる着こなしがこちら。「ショーツのマイルドな水色はオレンジのアイテムと合わせるのが僕にとっての定番の色合わせ。スエードの1枚は、スリーピースで色・素材を合わせて大人っぽく」。デザイナーらしい、個性がありながらもまとまりのある着こなしを見せてくれた。
愛用している人
フリーランスデザイナー
大貫達正さん(37歳)

 


「タカヒロミヤシタザソロイスト.」のデニム


後藤さん私物


前職では古着のバイイングを担当していたこともある後藤さん。リーバイスの501を筆頭に数多のデニムを所有しているそうだが、ここのところ頻繁にはいてるのがこちら。「多少はき込んでもくたびれた感じにならなくて、パリッとした質感が持続する。しかも端正なスキニーだから、ローファーなどを合わせれば品のいいデニムスタイルになるんです」。ストレッチが利いていて動きやすいのも大人好みだという。
愛用している人
「ドレスセン」ディレクター
後藤順一さん(46歳)

 

鈴木泰之=写真(取材・静物) 恩田拓治、鳥居健次郎、長尾真志、char、小野直樹=写真(取材)

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