看板娘、登場
「Go! BIG BLUE!」。
こちらは、山口佳夏(かな)さん。「ビッグ ブルー チアリーダーズ(BIG BLUE CHEERLEADERS)」の一員だ。2020年までキャプテンとしてチームを率いてきた。
ところで、現在は13時半。試合開始は17時なのに、こんなに早くからスタジアムに入るんですか?
「販売するグッズを並べたり、応援の際に使うボードやハリセンをトラックから出して仕分けしたり、いろいろと準備があるんですよ。
さらに、ヘアメイク、着替え、体を温めるためのウォーミングアップ、トレーナーによる体のメンテナンスなどをやっているとあっという間に3時間半ぐらいかかります」。
とても丁寧な言葉遣いをする人だ。
さて、近くの喫茶店で休憩したのち、17時にスタジアムに戻る。いよいよ、試合が始まった。
います、います。
見ていると応援には一定のスタイルがあるようだ。
オフェンスのときは試合の展開を注視し……。
ディフェンスに変わるとスタジアムの観客を鼓舞する。
ところで、チアはハーフタイムとかにだけ出てくるのかと思っていたら、2時間以上かかる試合中はワンプレイ、ワンプレイの間にずっとパフォーマンスを続けるのだ。しかも、苦しい表情は見せられない。
あとで、佳夏さんに聞いてみた。
「試合後は背中が曲がってしまうぐらいボロボロになるときもあります。体力勝負ですが、とくに真夏は辛いですね。クーラーを付けないで練習したりなど熱中症対策はしていますが、直射日光を浴び続けた中、2,3時間フィールドに立ち続けるので試合後は頭が痛くなったりします」。
アメフトではチアもひとりの選手という捉え方をするそうだ。プレイの合間にパフォーマンスをして観客を楽しませる。
そう、三者が一体となったファミリーなのだ。
試合は途中まで劣勢だったが、ディフェンスのときに得点を取るタイミングが到来。そこから一気に流れが変わり、見事な逆転勝利を納めた。
スタジアムの外に出ると、美味しそうなフードを販売するキッチンカーが並んでいた。
一番奥の「串とんかつ」が人気のようだ。
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