[予測④]家事ロボットが家に来る!
家庭用ロボットを取り巻く環境も2022年は前進すると思います。
これは、形状や素材の違う食器を食洗機にパズルのように入れることができる家庭用ロボットで、韓国のサムスン電子が開発中です。
Googleの系列会社、エヴリデイ ロボッツ(everyday robots)が開発した家事ロボットも、アームひとつで作業するという単純なものですが、これまでのロボットと大きく違うのは、人間の手で行動をプログラミングする必要がなく、
ロボット自身がAIで学習し、成長するという点です。
例えば、ゴミの分別方法を学習したロボットがいたとします。そのデータをクラウドにあげてほかのロボットに一瞬で共有することもできるので、何百体というロボットが訓練せずとも、ゴミの分別が一日でできるようになります。
この高度な技術がが実用化となれば、家事ロボットが家に入る日は近く、2022年はその始まりが見られるかもしれないですね。
[予測⑤]電気自動車の普及が加速⁉︎
日本政府は温室効果ガスの排出量を2030年度までに46%削減する目標を掲げていますが、具体的な中身としてEV車(電気自動車)などの次世代自動車の販売割合をあげるという政策があります。
でも、まだ日本国内には充電スタンドが少なく、家庭で充電できるようにするには100〜200Vの電力をガレージや駐車場に引くための工事が必要です。
充電インフラに課題があるうえに、エコカーと言えばハイブリッド車が主流なので、まだすぐにとはいかないかもしれませんが、例えば、アメリカでバカ売れしているEV車の「テスラ」が日本で本格的に販売されるようになったら、
インフラ整備とセットで一気に日本の電気自動車化や自動運転の実用化が進むかもしれませんね。
[予測⑥]移動マイルが貯まるアプリが一般的に!
健康系でいうと、「マイルズ(Miles)」や「ANA ポケット」もトレンドになると思います。「マイルズ」は、移動距離に応じてマイルが溜まるポイント付与型のスマホアプリで、アメリカでは140万人以上がすでに利用していると言われています。
移動手段は何でもいいんですが、
SDGs的な仕掛けがあるのも面白いです。徒歩やランニングはマイルが10倍、自転車、バスや電車はそれぞれ5倍、3倍に。飛行機は0.1倍と大幅に少なくなっています。ポイントはネットショッピングで使えたり、Amazonギフト券に交換することも(2021年10月20日時点)。
昨年12月にスタートした「ANA ポケット」も似た仕組みですが、移動マイルが「ANAマイル」に変換できるのがポイントですね。
[予測⑦]“足りない”スマホが逆にくる!?
最近、スマホデトックスする人も増えていますよね? 青森県の山奥に、どの携帯電話会社の回線も入らないことを売りにしている「ランプの宿」などもあります。
で、これは高級家電バルミューダが昨年11月に発売した「バルミューダ フォン」。スペックが低いのに値段は10万円超えで、ITの専門家からは総スカンを食らっているんですが、解説記事が上位にランクインし続け、表参道にあるショールームは人でいっぱいという現象が起きているんです。
機能はスケジュール帳などステーショナリーが充実していますが、それにカメラと電話機能が付いているだけという必要最小限な作りとなっています。
バルミューダの寺尾社長は、画一的なスマホに自由な選択肢を増やしたいという思いと、誰もがスマホに釘付けになりすぎている問題を解消するためにも、シンプルなスマホを作ったそうです。
こういう商品がもし売れることになれば、新しい流れが起きる可能性があるかもしれないですね。
◇
自粛から始まったステイホームがあまりにも長引き、我慢から自由へと転換させてきたその追求心が、IT技術と商品化のスピードをさらに加速させている。一方で“足りない”スマホも登場し、これを自由と捉えるか不便と捉えるかはあなた次第。
ITと共存する2022年のライフスタイルも、どうやら面白いことになりそうだ。
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